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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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人生折り返し地点
暮らしの整理術 〜part4 暮らし〜

膨らんだモノの整理は50代からスタートすべき!
将来、どんな暮らしをしたいのか生活習慣を見直すチャンスでもあります。

片付けの基本は3ステップ

自分の持ち物をコンパクトにするために、片付けは避けて通れません。
「片付けの基本は3ステップ。
まず持っているものをすべて出す→使っているものと使っていないものに分ける→使っているものだけを取り出しやすいところに収納する、です」(下村さん)。
大事なのは、「使えるor使えない」ではなく、「使っているor使っていない」であること。
なんとなく取ってあるもの、特に衣類などは、本当にそれを着る可能性があるのかをよく考えて。
今の手持ちのほかの服に合わなかったり、デザインが古かったりなど、着ない理由があるはず。


捨てられない大切なものは「思い出ボックス」に

片付けが進まない理由は、思い入れのある品物や家族の思い出などがあるから。
「捨てたくないものを無理に捨てようとすると、片付けが罰ゲームになってしまいます。捨てられないものはひとつ“思い出ボックス”を用意して、そこに詰めればいいでしょう。ひとつにまとめておけば、後で見返したくなった時も便利。また、紙焼きの写真などはセレクトせずに、そのまま業者に依頼してデジタル化すれば、USBメモリひとつに収まります」(下村さん)


服は少数精鋭で衣替え不要

「似合わないものを着ていると、相手にマイナスの印象として記憶されやすいという話があります。この年代になって定番が決まってきたら、少数精鋭でいいのでは」(下村さん)。

寒暖差など急に季節が変わることもあり、衣替えが負担になりがちですが、衣類が少なければ衣替えの手間も不要に。
長袖のブラウスなど、オールシーズン着られるアイテムを多めに持って、そのほかは重ね着するだけという方法もあります。
何を着ればいいかわからない人は、パーソナル診断などを利用するのもおすすめ。


アイカラーなど色物コスメはプチプラ活用で、シーズンで入れ替え

「アイカラー、チークなどは使い切ることが難しいコスメ。見た目も変わらないので、捨て時がわからず増えてしまうことも。1年使わなかったら捨てるなど、目安を決めるのがいいでしょう」(下村さん)。
特にこだわりがないアイテム、ちょっと試してみたいだけのものは、100円ショップやドラッグストアのプチプラを選ぶのもいいでしょう。


健康不安でムダな出費をしない

「長く健康でいることはもちろん大事ですが、どこも悪くないのに、不安をあおられる人も。「健康不安を感じ、いろんなサプリに手を出す人が50代になるととても多いのです。定期購入したからと、なんとなくで飲んでいるなら、一度やめてみて体調が変わるかどうか試してみては」(井戸さん)。

それよりも食生活や生活習慣の見直し、軽い運動などを始めたほうが、健康にはいいかも。
明らかな肥満でない限り、ダイエット食品でやせようとするのも、かえって不健康になる場合が。


50代からはお金よりも人が財産

「特に会社員だった人は、退職したら今までとは違う新しい人間関係に入っていきます。
自分より一回り二回り若い人との交流も増えるはず。そこで吸収した若い世代の文化や知識、IT技術などは、のちのち仕事に結びついたり、生活をしていくうえでのヒントになるはずです」(井戸さん)。
退職した後のことを考え、今から壁をつくらずに、若い人たちの話にもオープンマインドで耳を傾けましょう。


ちょっといいお気に入りの食器を来客にも普段にも使う

引き出物でいただいた食器や旅先で買ったお気に入りなど、ちょっとよい食器を来客用としてしまいこんでいませんか? 
来客自体が少ないこの頃、いいものこそ自分たちで普段使いするのが正解。
誰か来たときも、普段使いのお皿でそのままおもてなしすれば十分です。


掃除は簡略化を。お掃除ロボットを使っても

子どもが独立して夫婦2人になったら、汚れも少なくなり今までの家事の手順を見直すチャンス。
「床掃除は、お掃除ロボットにお任せ。そのほかは、曜日で場所を決めて掃除をしています。わが家は、月曜日は玄関、火曜日はコンロまわり、水曜日はお風呂か洗面所、木曜日はクローゼットや引き出し、金曜日はテレビなどの電化製品、土曜日は玄関の外かベランダ、日曜日はお休み。これなら掃除に追われずにきれいをキープできます」(下村さん)。


食器は数を減らせば洗うのも簡単に

食器洗いは面倒になりがちな家事。
タンク式など工事不要な食洗器もあるけれど、置き場所がないことも。
「食器の数自体を減らして水切りかごがいらないくらいにすれば、水まわりもすっきり。タオルを広げた上に並べて、布巾で拭くか自然乾燥させたあと、下に敷いたタオルで台の上を拭き上げる、という流れでもいいでしょう」(下村さん)


エコ洗濯を考えて乾きやすい衣類を選ぶ

大きなドラム式洗濯乾燥機は使わずに、ラクに洗濯を済ませたいときは? 
「家で洗いやすく、乾きやすい衣類を選ぶのがポイント。生乾きになりやすい厚手のパーカーなどは、最初から選ばないほうが。 バスタオルは薄手のものや乾きやすい化繊のもの、またはハンドタオルで代用するだけでも乾かすのがラクに。近くにあれば、大物はコインランドリーで洗ってしまうのも手です」(下村さん)


年賀状はSNSを活用しても

「年賀状を100枚以上送っている家庭は、コストも手間もかかるので、縮小を。友人などにはフェイスブックやLINEのアカウントを記載し、『来年からはこちらでご挨拶します』と案内してもいいでしょう。
50枚以下で高齢の親戚などが多い場合は、向こうから辞退してくるまでは、続けておくのが無難かもしれません」(下村さん)

お話を伺った方

ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士
井戸美枝さん
講演や執筆、テレビ、ラジオ出演などを通じ、生活に身近な経済問題、年金・社会保障問題について解説。
近著に『お金がなくてもFIREできる』(日経プレミアムシリーズ)など。

ライフオーガナイザー®、ファイナンシャルプランナー
下村志保美さん
夫の転勤で海外生活を経験し、本当に必要なものだけで暮らす生活を実践。
セミナーや個人レッスンで活躍。
著書に『片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方』(三笠書房)。


イラスト/篠塚朋子 文/田中絵真

大人のおしゃれ手帖2022年12月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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