セーターのチクチク対策 冬コーデを快適に楽しむコツ
セーターを着たときにチクチクするなら、肌状態や衣類の素材に原因があるのかもしれません。
特に大人の肌は加齢とともに乾燥し、ちょっとした刺激でも敏感になりがちです。
セーターがチクチクするときに考えられる原因と対策をご紹介します。
原因1
肌が乾燥して敏感になっている
空気が乾燥する秋冬は肌も乾燥しやすい時期。
加えて、50代女性は加齢によって肌のうるおいを保つ皮脂や角質細胞間脂質、天然保湿因子などの物質が減少することで、肌が乾燥しやすくなります。
乾燥が進むと肌のバリア機能が低下して外からの刺激を受けやすくなり、セーターが肌に触れるなどのちょっとした刺激でかゆみや不快感が生じることも。
かゆみで肌をかくと、かいたときの刺激でさらにバリア機能が低下してしまいます。
対策
スキンケアで保湿しよう
肌が乾燥して敏感になっている場合は、保湿剤を使ってスキンケアをしましょう。
保湿剤は、肌のうるおいを保つ物質を補うことで、肌の乾燥を改善するものです。
保湿剤には、軟膏・クリーム・ローションなどの種類があります。
軟膏は肌を保護する効果が高いですが、塗った部分がべたつきやすくなります。
クリームは軟膏と比べてべたつきにくく、肌を保護する力は軟膏とローションの中間です。
ローションはさっぱりとした使い心地で、広い範囲に塗りやすいのが特徴です。
季節や肌の状態に合わせて使いやすいものを選びましょう。
原因2
セーターの素材が肌に合わない
セーターの素材によっては、生地の繊維が肌に触れることでチクチクすることがあります。
羊毛からつくられるウールはセーターによく使われる素材ですが、ウールのように繊維が太い素材は肌にあたると刺激になり、チクチクしやすいといわれています。
対策
素材を変えてみよう
セーターの素材が肌に合わない場合は、コットンやカシミヤ、シルクなど、チクチクしにくい素材のセーターを選んでみましょう。
綿花からつくられるコットンは、やわらかくて蒸れにくく、肌にやさしい素材です。
カシミヤヤギの毛を使ったカシミヤは、繊維がきめ細かく、肌触りに優れた素材。
蚕の繭からつくられるシルクは、なめらかな肌触りで保温性にも優れています。
こうした天然繊維だけでなく、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維を使ったセーターでもチクチクが気にならない人もいます。
ナイロンやポリエステルは石油を原料につくられる繊維で、耐久性があり軽いというメリットがあります。
また、ウールとほかの素材を混ぜた「ウール混」のセーターは、素材の配合によっては肌触りがやさしいものもあります。
セーターを着て肌に刺激を感じるかどうかは個人差が大きいため、気になるときは試着して確認すると安心です。
なお、手持ちのセーターがチクチクするけど使い続けたい、という場合は次の項目も参考にしてみてください。
原因3
セーターが直接肌に当たっている
キャミソールやタンクトップなどの上にセーターを着ると、セーターが直接肌に触れることで刺激になり、チクチクすることがあります。
対策
インナーウエアやブラウスを着よう
手持ちのセーターがチクチクする場合は、セーターの下に長袖のインナーウエアやブラウスを着ることで、セーターが直接肌に触れないようにするのも手です。
コーディネートの邪魔をしたくないときはインナーウエア、コーディネートに変化をつけたいときはブラウスが役立ちます。
セーターの下にブラウスを着ると、首元や袖からブラウスがチラリと見えることで清潔感や上品さを出せます。
地味になりがちな冬のコーディネートが明るくなるのもうれしいですね。
インナーウエアやブラウスの素材は、肌への刺激が少ないコットンやシルクなどがおすすめです。
原因4
タグが肌にあたり刺激になっている
セーターに限らず、衣類についているブランド名のタグや洗濯表示のタグが肌にあたることで刺激になり、チクチクすることがあります。
対策
タグを取り外そう
衣類のタグが刺激になっている場合は、可能ならタグを取り外すのがおすすめです。
ただし、洗濯表示を取り外すことで衣類の取り扱い方が分からなくなってしまうことがないよう、取り扱い方をメモしておくなどの対策を忘れないようにしましょう。
タグを取り外すときは、手芸用のリッパーがあると便利です。
リッパーははさみでは切りにくい縫い目やボタンの糸を切るための道具で、衣類を傷つけずにタグの糸を切りたいときにも役立ちます。
(まとめ)
セーターのチクチクは、スキンケアや衣類の素材選び、コーディネートの工夫などで対策ができます。
冬のおしゃれに欠かせないセーターを快適に楽しみたいですね。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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