【桐島かれんさんの読書愛】幼いころの思い出から家族全員で手がけた本まで
著名人のブックリストやポッドキャストが本選びのガイドに
“活字中毒“という点は同じでも、本の好みや選び方はそれぞれに異なるというかれんさんとノエルさん。
「本選びのヒントとして活用しているのが、オバマ元大統領やビル・ゲイツが毎年発表しているブックリスト。日本文学の場合は、芥川賞や直木賞といった文学賞を参考にすることも」
一方、ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』からSFにはまったというノエルさんは、学生時代は星新一や筒井康隆の大ファン。今では愛聴しているポッドキャストやYouTubeで紹介された本を手に取ることも多いそう。「最近読んで面白かったのは、『サピエンス全史』で知られるユヴァル・ノア・ハラリの『NEXUS』。アメリカではエクササイズをしながら聞けるオーディオブックが流行っているけど、私はやっぱり紙の本の方が好き」と話します。
学生時代は、谷崎潤一郎や三島由紀夫、太宰治といった日本文学にもはまったというかれんさんですが、あえて好きな作家を挙げるなら、「アメリカのジョン・アーヴィングやチェコのミラン・クンデラ」。
「アーヴィングは素晴らしいストーリーテラー。『第四の手』『オウエンのために祈りを』など、好きな作品がいくつもあります。新刊が出るたびに読んでいますが、毎回、裏切られることがないんですよね。本の面白いところは、読者と作家の共同作業によって、小説の世界を頭の中に描いていけること。だから私とノエルが同じ本を読んでも、思い浮かべる主人公の姿形は違うはず。最近はつい配信ドラマやSNSに時間を取られて、読書のためのまとまった時間を作るのは難しいけれど、それでもやっぱり、本で得られる喜びはかけがえのないものですよね」
撮影/平岡尚子 スタイリング/吉川恵理奈 文/工藤花衣
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