カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

閉じる

記事公開日

最終更新日

この記事の
関連キーワード

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

【桐島かれんさんの読書愛】幼いころの思い出から家族全員で手がけた本まで

工藤花衣

この記事の画像一覧を見る(6枚)

著名人のブックリストやポッドキャストが本選びのガイドに

桐島かれんさんが読書するときはお気に入りの「ベアチェア」で

“活字中毒“という点は同じでも、本の好みや選び方はそれぞれに異なるというかれんさんとノエルさん。

「本選びのヒントとして活用しているのが、オバマ元大統領やビル・ゲイツが毎年発表しているブックリスト。日本文学の場合は、芥川賞や直木賞といった文学賞を参考にすることも」

一方、ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』からSFにはまったというノエルさんは、学生時代は星新一や筒井康隆の大ファン。今では愛聴しているポッドキャストやYouTubeで紹介された本を手に取ることも多いそう。「最近読んで面白かったのは、『サピエンス全史』で知られるユヴァル・ノア・ハラリの『NEXUS』。アメリカではエクササイズをしながら聞けるオーディオブックが流行っているけど、私はやっぱり紙の本の方が好き」と話します。

学生時代は、谷崎潤一郎や三島由紀夫、太宰治といった日本文学にもはまったというかれんさんですが、あえて好きな作家を挙げるなら、「アメリカのジョン・アーヴィングやチェコのミラン・クンデラ」。

「アーヴィングは素晴らしいストーリーテラー。『第四の手』『オウエンのために祈りを』など、好きな作品がいくつもあります。新刊が出るたびに読んでいますが、毎回、裏切られることがないんですよね。本の面白いところは、読者と作家の共同作業によって、小説の世界を頭の中に描いていけること。だから私とノエルが同じ本を読んでも、思い浮かべる主人公の姿形は違うはず。最近はつい配信ドラマやSNSに時間を取られて、読書のためのまとまった時間を作るのは難しいけれど、それでもやっぱり、本で得られる喜びはかけがえのないものですよね」

読書中の桐島かれんさんを夫であるカメラマン上田義彦さんが撮影かれんさんが本を読むときのお気に入りの場所が、デンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーがデザインした「ベアチェア」。モノクロの写真は約20年前に夫の写真家・上田義彦さんが撮影し、誕生日に贈ってくれたもの。「昔から、本を読むときの姿勢が変わらないんです。ベアチェアは名前の通り、大きな熊が手を広げているようなフォルムが特徴。体を預けると抱かれているような安心感があるんです」


撮影/平岡尚子  スタイリング/吉川恵理奈 文/工藤花衣

※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事のキーワード

この記事を書いた人

工藤花衣

ライター工藤花衣

編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライターとして独立。『大人のおしゃれ手帖』をはじめとする女性誌や書籍で、主にインタビューや女性のライフスタイル、カルチャーに関する記事を執筆する。

執筆記事一覧

Instagram:@hanaek57

記事一覧へ戻る

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!

関連記事