【12月の注目アート展】
鳥類の起源や進化もウォッチング!
科博バードサンクチュアリへようこそ
科学博物館初の鳥類の特別展では、ゲノム解析による最新研究で解き明かされた進化系統仮説に基づき、貴重な標本を展示。
23のテーマで、鳥類の謎を解説。
400種以上の鳥を観察したことがあれば熟練のバードウォッチャーのなかでもかなりの経験者といわれる中、本展では600点以上の標本が集結する、一生分の鳥が見られる(⁉)圧巻の内容となっています。
古今東西の身近な鳥から、珍しい鳥、絶滅してしまった鳥、可愛すぎる鳥、個性的な鳥など、多種多様な世界中の鳥たちを、ゲノム解析で明らかになった最新の系統分類に従って展示。
さらに、鳥類の起源である恐竜から多様に進化した鳥の魅力に迫ります。すでに絶滅してしまった種や、絶滅危惧種のはく製、普段は公開していない貴重な標本も公開予定。
「絶滅」「翼」「猛禽」「ペンギン」「フウチョウ」の5テーマの特集コーナーや、鳥の驚きの生態に関するトピックを鳥のひみつコーナーで全23編にわたって解説。
興味深い鳥の世界をより深く解き明かしていきます。
本展の第7章では、鳥類でもっとも多様化したスズメ目の仲間が集まります。
スズメ目はなんと鳥類の種の約半分以上を占めるグループ。オオルリやコマドリなど姿や声がきれいな鳥たちが並びます。
中でも上記写真の「フキナガシフウチョウ」をはじめとしたフウチョウ類は、12種もの標本が集まる貴重な機会です。
美しくもユニークな羽根をもつフウチョウ類の展示をお見逃しなく。
本展を通して、身近に存在する鳥への理解を深め、鳥とともに歩んでいく未来について考えていただけたら幸いです。
トップ掲載写真:フキナガシフウチョウ/スズメ目(国立科学博物館所蔵)
教えてくれたのは・・・
国立科学博物館
西海 功さん
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物グループ 研究主幹。日本鳥学会元会長。日本鳥類目録編集委員長。専門は、鳥類の分子生態学。DNAバーコーディングによる日本産およびアジア産鳥類の種分研究を進める。
『特別展「鳥~ゲノム解析が解き明かす 新しい鳥類の系統~」』
場所: 国立科学博物館(東京都)
開催: 開催中〜2025年2月24日(月・振)
開館 : 9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
閉館 :月曜、12月28日〜1月1日、14日
*ただし12月23日、1月13日、2月17日、24日は開館
050-5541-8600(ハローダイヤル)
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