夏バテに「ビタミンB1」はなぜいいの?
夏の終わりは、疲れがたまりやすいもの。
そんな時期におすすめなのが「ビタミンB1」です。
どんな食材に含まれているかや、おすすめの調理法をご紹介します。
ビタミンB1は糖質を
エネルギーに変える補酵素のひとつ
ビタミンB1は水溶性のビタミンで、「チアミン」とも呼ばれます。
このビタミンB1には、糖質を効率よくエネルギーに変えるたり、体内に乳酸などの疲労物質がたまることを防ぐ働きがあります。
そのため不足すると、効率よくエネルギーが生み出されず、だるさや疲労感を感じやすいのです。
特に夏はアイスやジュース、お酒など、糖質の多い食品の摂取が増えがち。
ビタミンB1が大量に使用されるので、体は欠乏傾向に。
また、インスタント食品などばかりの偏った食生活でも、ビタミンB1が不足しやすくなります。
夏は冷菓やビールなど、糖質の多い食品をついつい摂取しがち。
冷しゃぶが夏にいいのは
理にかなっている!
ビタミンB1が多く含まれる食材は、肉類・魚介類・穀類・豆類などです。
特におすすめなのは豚肉。
冷しゃぶサラダなどはさっぱりしていて食べやすいのでおすすめです。
さらに、40代以降は筋肉量が減少傾向に。
筋肉量が減ると代謝が落ち、痩せにくくなります。
健康で美しい体づくりには、筋肉や骨、肌などの原料となる“たんぱく質源”を毎食とることが不可欠。
豚肉には、良質なたんぱく質が豊富なので、「大人のおしゃれ手帖」世代は、季節を問わず取り入れたい食材です。
また、レバー類やうなぎのビタミンB1含有量も優秀。
そのほか、胚芽米や玄米などにも多く含まれています。
手前から、籾殻(もみがら)だけを取り除いた「玄米」(手前)、糠層(ぬかそう)を取り除いて胚芽を残した「胚芽米」(中)、精白米(奥)。
ビタミンB1は、精白米と比べて、玄米は約5倍、胚芽米は約4倍の含有量。
これらは、ビタミンEや食物繊維なども豊富。
ビタミンB1を効率よくとるなら
手早く「蒸す・炒める」
ビタミンB1は水溶性で調理によって損失しやすいため、調理法や食べ合わせを工夫することが重要です。
調理法は「蒸す」「炒める」がおすすめですが、熱に弱いため、加熱調理はできるだけ短時間で済ませましょう。
電子レンジ調理はロスが少なく済みます。
食べ合わせでは、ビタミンB1の吸収を高める「アリシン」を含むネギ類や、ビタミンB1を豊富に含むほかの食品と組み合わせることで相乗効果が生まれます。
なお、豚肉の場合、部位によってビタミンB1の含有量が異なるので、下記を参考に部位を選んでみてください。
豚肉でビタミンB1を摂るならこの部位!
1位 ヒレ…1.32mg(左上)
2位 もも…0.90mg(左下)
3位 ロース…0.69mg(右上)
3位 挽き肉…0.69mg(右中)
5位 かた…0.66mg(右下)
*可食部100gで比較
(出典:『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』*もも、ロース、かたは脂肪つき)
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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