【初夏の大人旅】飛鳥文化の中心地・明日香村で美食と歴史に出合う
飛鳥文化の中心地・明日香村を訪ねて
奈良県の中央に位置する明日香村は、日本の歴史が息づく特別な場所。旅となると盛りだくさんに予定を入れてしまうという人も、悠久の時が流れるこの場所では、いつもとは違う時間の過ごし方をしたくなるはず。今回はとっておきのミシュラングルメと日本最古のお寺・飛鳥寺を訪ねます。
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古民家レストランでいただく美しいイタリアン
築120年の実家の一部をリノベーションしたレストラン「ダ テッラ」。
古代飛鳥時代からの長い歴史のなかで、「大和野菜」と呼ばれる伝統野菜が多く栽培されている明日香村。厳しい寒さを乗り越えて育った野菜たちはギュッと味が濃くて見た目も個性的。そんな独自の食材を活かした感度の高いレストランも増えているのだとか。
今回訪れたイタリアン「ダ テッラ」は、オーナーシェフ・中井宏和さんが故郷の地にこだわり、築120年の実家の一部を改装して2020年にオープンした古民家レストラン。2023年から2年連続でミシュラン一つ星を獲得しています。
店名の和訳をメニュー名に冠した「大地から」。シェフのこだわりを凝縮した美しい一皿。
ランチ、ディナーともにコースのイタリア料理のみ。シェフ自ら年間100種類以上の野菜を育てており、それらの採れたて野菜をふんだんに使った独創的なメニューが評判です。店名の「ダ テッラ」は日本語で「大地から」という意味。その店名を冠した看板メニュー「大地から」は、なんと約20種類もの野菜や花を盛り合わせた美しい一皿。スモークされた温かいソースをかけるとローストした野菜の甘みや食感が際立ちます。
3月のコースメニューの一部。左上は桜エビとブロッコリー、ルッコラのパスタ、左下はつぼみ菜、蕗のとう、シラスのペースト、グレープフルーツなどを合わせた一皿、右は看板メニューの「大地から」。コースメニューのみでランチ9,000円、ディナー13,000円。
大和野菜が育ってきた歴史に思いを馳せながら、美しい日本庭園を前にいただく彩り豊かな季節のごちそうは格別。一歩店を出ると畑や山に囲まれたのどかな風景が広がる奈良・明日香で、食の原点と未来を感じるおいしさに出合いました。
キッチンに立つオーナーシェフ・中井宏和さん。
ダ テッラ
【住所】奈良県高市郡明日香村川原884
【TEL】0744-41-9072(予約制※コースのみ)
【時間】ランチ12時〜 ディナー18:00-22:00 ( ラストオーダー19:00)
【休日】水曜日、木曜日
https://da-terra.jp/
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この記事を書いた人
エディター・ライター吾妻枝里子
出版社勤務を経て独立。女性誌やウェブメディアを中心に、ファッション、旅、ライフスタイルなどの記事を手掛ける。ダンス、ボディボード、SUPなどアラフィフから新しい趣味に挑戦中。2匹の保護猫と海辺の街に暮らす。
Instagram:@eriko_azuma
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