【初夏の大人旅】飛鳥文化の中心地・明日香村で美食と歴史に出合う

日本最古の飛鳥大仏にご挨拶

蘇我馬子によって創建された日本最古の寺・飛鳥寺

明日香村まで来たら必ず立ち寄りたいのが、日本最古の歴史を誇る飛鳥寺。蘇我馬子により創建されたのは596年。日本で最初のお寺です。近年（昭和31年）の発掘調査によると、創建時の寺は塔を中心に東西と北にそれぞれ金堂を配する日本最初の本格的な寺院で、総面積はなんと東京ドームの1.5倍という壮大なものだったそう。
本尊の飛鳥大仏は609年に推古天皇の命により造立された日本最古の仏像。住職の説明によると、東大寺の大仏よりも約150歳年上なのだとか。高さは約３メートルで銅15トン、黄金30キロを用いて豪華絢爛な装飾が施されていたとのことで、当時の信仰心の高さがうかがえます。

大陸の影響を色濃く受けた美しい顔立ちが特徴の飛鳥大仏。

本堂で飛鳥大仏にご対面。微笑みをたたえているような穏やかな表情に思わず見とれてしまいます。現在のお姿は平安・鎌倉時代の大火災により補修を受けたものですが。美しいアルカイックスマイル、面長で鼻の高いお顔立ちは仏教渡来当時の大陸文化の影響を色濃く反映しているのだそう。また左右見る角度によって表情が異なって見えるのも特徴。
「飛鳥時代から1400年、ずっと同じ場所で私たちを見守り続けてくださっています。かつては推古天皇や聖徳太子も今の私たちと同じように手を合わせていたのでしょうね」。
住職のお話を伺い、1400年も前に作られた仏像が現存することがどれだけ貴重なことなのかと感激もひとしおでした。

丁寧に手入れされた庭も美しい。

飛鳥寺
【住所】奈良県高市郡明日香村飛鳥682
【TEL】0744-54-2126
【時間】4月1日～9月30日 : 9:00～17:30（受付は17:15まで）　　　
　　　　10月1日～3月31日 : 9:00～17:00（受付は16:45まで）
【料金】一般500円（450円）、高校生／中学生300円（250円）、小学生250円（200円）※（）は団体料金