50代の趣味・習い事を開拓!
茶道・社交ダンス・バレエ 著名人の趣味ライフをレポート!
子育てや仕事のピークを越え、自分のための時間が持てる大人世代。ときには、忙しい日常から離れて、趣味の世界へワープしませんか。
大好きな趣味を満喫している、スタイリスト・岡部久仁子さん、漫画家・槇村さとるさん、イラストレータ・丸山裕子さんの趣味の世界を取材しました。
日本文化に夢中!
「五感が研ぎ澄まされ、多幸感に満たされます」
スタイリスト
岡部久仁子さん
雑誌をはじめ、アナウンサーや女優のスタイリストとしても長年活躍。雑誌やイベントなどで、年齢による体形の変化をカバーしつつ、差のつくおしゃれを指南し、人気に。和服の着付け教室も主宰している。
和への関心は年を重ねるごとに深まって
岡部さんが、煎茶道を習い始めたのは30代の頃。
はじめの10年間は仕事を優先したため休みがちで、「本格的に取り組むようになったのは40代から」と当時を振り返ります。
「40代が人生の転機でした。30代までは土日も仕事に追われ、プライベートな時間がありませんでした。それで、オンオフを分けて自分の時間をきちんと持とうと決め、着付けを習いはじめたんです。着物をきちんと着られるようになってからは、より煎茶道の世界にハマっていきました」
その頃からお稽古日に合わせて着ていく着物を用意するのも楽しみだったと岡部さん。
稽古場の古民家の引戸をガラガラと開けた瞬間から、スイッチが切り替わる気がして、とても心地良かったと、思い起こします。
しかし、8年前に師事していた家元が急逝し、一年ほど、お稽古ができなかった期間があっ
たとか。長年ともにお稽古してきた友と「このままお煎茶から離れてしまうのは淋しいね」と姉弟子に頼んで、教室を開いてもらったといいます。
「今の稽古場は電車と車で2時間弱かかる遠方。早朝から髪を結ってお化粧して、着物を着て
となかなか大変ですが、面倒と思ったことはありません。本当に好きじゃないとこんなに続かないでしょうね」
お茶室はまるで異空間。炭がはぜる音、湯が沸く音、お茶を注ぐ音、衣擦れの音を聞き、て
いねいに淹れられたふくよかなお茶が味わえます。
「静寂の中に自然な音と気配があり、五感がリセットされる感じがします。甘いものが苦手だった私が今では季節の和菓子をいただくのが楽しみに。私にとって、欠かせない時間ですね」
売茶(ばいさりゅう)流煎茶道のお道具
煎茶道の「松風棚」のお手前。炭出前のときは涼炉にお香を焚き、ほのかな香りが広
がります。
季節に合わせた掛け軸と花を飾った床の間。
小さく可愛らしい煎茶道で使う茶器。
季節ごとに柄を選び、この日に使ったお茶碗は「宝相華」という唐草文様の一種。
煩雑な日常から心を集中させてくれる”異空間”へ
扱う器はとても繊細なため帯留めや指輪などはつけないのが礼儀。
岡部さんの着物はムガシルク、帯は牡丹の染め名古屋帯。季節に合わせた装い。
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