【50代のリノベーション】マンション住み替え体験記~新居の着工から持ち家の売却まで~vol.6
子どもが家を離れたのを機に、築45年の中古マンションを買って、フルリノベーションして住むことにした、50代夫婦の私たち。リノベーションの間取りは、広めの1LDK(小上がり付き)と決まり、仕様も固まって見積もりが出てきました。ここまでくれば着工まであと一息です。そして、同時進行で住まいの売却活動もはじめます。
やっぱり予算オーバー。減額の工夫あれこれ
さて、当初の見積もりで100万円ほど予算オーバーしてしまった私たち。マンションのスケルトンリノベーション(住宅の内装や設備、壁などをすべて取り払い、建物の骨組みだけを残した状態からリノベーションを行うことで、「フルリノベーション」の一種)は、解体費用や壊したものの処分費用などもかかります。しかも間取りはシンプルで、水回りを移動していないので、そんなに削れるところはないのですが、こんな工夫をしました。
●建具を少なくする
建具とは、室内のドアや収納のドアのことです。クローゼット、廊下の収納、靴箱、すべてドアをつけず、カーテンレールをつけて布で目隠しすることとしました。そして、トイレのドアもなくしました! といっても、トイレがオープン状態ではなく、洗面脱衣室の中にトイレがある状態(洗面脱衣室のドアに鍵も付けました)。
これが意外と便利で、お風呂の前や、外出から帰宅してうがい手洗いしたあとのトイレのアクセスが早い。1~2人暮らしにはおすすめです。
廊下にある収納をカーテンで目隠し。開け閉めしやすくて使いやすい。
●小上がりは合板にする
小上がりはフローリングにするか(畳は高いので速攻却下)、最初は迷っていたのですが、結局シナ材という合板にしました。床が合板ってどうなの?という意見もあるかと思いますが、シナ材はラワン材(赤褐色の合板でリノベーションによく使われる)とは違い、表面がつるつるなのであまり気になりません。
そして、小上がり下の収納も、跳ね上げ式や引き出し式はやめて、ふたになった床を自分で上げ下げする形にしました。こういった作り付けの収納(リノベーション界隈でいう造作)は、引き出しのような複雑なものは家具職人に依頼するためコストが跳ね上がります。棚だけ、ふたを置くだけのような簡単なものは大工さんが作るので、コストがおさえられるということでした。
シナ材を使用した小上がり。穴から手を入れてふたを持ち上げます。大きさや重さは、ひとりで持ち上げられるものにしてもらいました。
●照明類は施主支給に
リノベーションする場合、設備類はリノベーション会社が発注し取り付けもします。施主支給とは、施主(私たち)が家の設備を自分で買って、現場に持ち込んでつけてもらうこと。私は、ブラケット照明(壁に付ける照明)、ペーパーホルダー、玄関の鏡、マガジンラックやマグネットバーなど、自分で選んだものを施主支給しました。商品代金はほとんど変わらないのですが、現場管理費や消費税は設備代も含めた総額に対してかかるので、施主支給すると少し安くなるとのこと。
デスクまわりにつけたブラケット照明。電気工事はリノベーション会社にしてもらいました。
あとは、キッチンのタイル床の面積を少し広げてフローリングの施工費を減額しました。小さい積み重ねで50万円ほどダウンして夫も納得。ようやく契約にこぎつけました。
田中絵真
フリーライター田中絵真
暮らしまわり、ヘルスケアの記事を多く執筆。
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