内田彩仍さんの「心が軽くなる」家仕事
夫の連携プレーで生まれる豊かな時間
Q. 家事で大切にしていることはどんなことですか?
がんばり過ぎずに家事の分担をスタート
結婚当初から家事が趣味で、自分の仕事だと思ってきたという内田さん。その考えが変わったのは40代後半くらいから。
「私が足の病気を患ったとき、同じペースで家事ができなくなりました。夫が代わりにしてくれようとするのですが、なかなかうまくいかなくて。ずっとひとりで懸命にやっていたせいで、私が夫を〝何もできない〟人にしてしまったんだと反省しました」
そこからひとりでがんばり過ぎず、分担するように。
「お互いが家事ができるようになったほうがいいよねと夫と話し合いました。でも当初は、アイロンがけをしてもらっていても〝やらせている〟という罪悪感があったり、食器を洗ってもらっても泡が少し残っているのが気になったり。見守りながら、何かしてくれたら〝ありがとう〟という感謝を伝え、少しずつ夫ができることを増やしていきました」
夫婦の老後を意識して得意なほうがやる
家事の分担を始めて10年以上たち、互いに得意なことをやるというのが自然なルールに。
「夫はどんなに朝が早くても、ごみを自分でまとめて出してくれますし、アイロンがけはすっかり私よりも得意に。気持ちよく暮らしていきたいという想いは夫婦ふたりの共通テーマで、家事の分担は老後の手習いのよう。歳を重ねていずれ無理がきかなくなったとき、互いがなんでもできて、笑いながら助け合っていけたらと思っています」
夫との家事の連携プレーもなじんできました
私が料理する傍らで夫が片付けを
「夫はキッチンに住みたいというほど食べることが好き。でも料理はできず(笑)。食事の支度をする横で、キッチンツールを洗ってくれるので助かっています」。
できあがる頃にはすべて片付いた状態に。
一緒に買い物をして我が家の愛用品を共有
週に1 回の食材や日用品の買い物は必ずふたりで。
「我が家で使っているものを夫に覚えてもらっています。そのおかげで買い忘れや足りないものが出てきたら、仕事帰りなどに買ってきてくれるように」
アイロンがけは夫のお得意に
互いに得意なことを分担。「部分洗いをしたり、ものによって洗剤を替えたり、洗濯は私がして、取り込むのとたたむのは夫です。
10 年ほど前からアイロンがけもしてくれるようになり、頼れる存在です」
photograph: Kyoko Omori text: Chie Sakuma
大人のおしゃれ手帖2025年6月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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