夏に観たい、音楽も楽しめる映画・ドキュメンタリー3選
『リコリス・ピザ』© 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
映画に欠かせない音楽。ミュージカル映画を筆頭に音楽が印象的な映画はたくさんありますが、そのなかから今回は、夏にぴったりの洋画とドキュメンタリーを紹介します。
目次
1973年が舞台、60~70年代のヒットソングが彩る珠玉の青春映画
『リコリス・ピザ』
『リコリス・ピザ』© 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
1973年のアメリカ・ロサンゼルス、サンフェルナンド・バレーを舞台に、15歳の少年ゲイリーと25歳の女性アラナが出会い、近づき、すれ違い、恋に突き進んでいく姿をさわやかに描いた青春ラブストーリーです。監督は『マグノリア』や『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などで知られるポール・トーマス・アンダーソンで、若い二人の恋を1960年代~70年代の空気を纏ったヒットソングの数々が彩ります。
『リコリス・ピザ』© 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
主演は、三姉妹バンド「ハイム」のアラナ・ハイムと、アンダーソン監督作品の常連で2014年に死去した名優フィリップ・シーモア・ホフマンの息子のクーパー・ホフマンで、ともに本作で映画デビュー。ミュージシャンとして成功を収めているアラナと、新人ながら父親譲りの才能の片鱗を見せたクーパーがコンビを組んだことで、ポップな物語にリアルさと親近感、そしてフレッシュな空気を吹き込んでいます。
『リコリス・ピザ』© 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
音楽を手掛けたのは、レディオ・ヘッドのジョニー・グリーンウッド。1973年の物語なので、それ以前のヒット曲を主に使用。ゲイリーとアラナが出会うシーンで流れるニーナ・シモンの「July Tree」(65年)、二人が駆け出すシーンではソニー&シェールの「But You’re Mine」(65年)、このほか、ドアーズの「Peace Frog」(70年)、デヴィッド・ボウイの「Life on Mars?」(71年)、さらにはメイソン・ウィリアムズがカバーしたイギリス民謡「Greensleeves」(68年)などの楽曲が向こう見ずな二人の恋心に寄り添います。
恋の甘さと苦さ、駆け出したくなるほどの喜びなど、青春のきらめきが詰まった軽やかでおしゃれな雰囲気の作品です。
『リコリス・ピザ』
2021年製作
デジタル配信中
(C) 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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