ゴッホの家族に焦点を当てた大型展へ!大阪・東京・名古屋を巡回
名作《種をまく人》も来日!
そのほか今夏おすすめの展覧会情報も
ファン・ゴッホ家が受け継ぐコレクションに焦点を当てた、日本初の巡回展が開催されます。
彼の作品がどのように引き継がれてきたのか…。
心揺さぶるアート体験となりそうです。
フィンセント・ファン・ゴッホといえば、「孤高の画家」というイメージをもつ方も多いかもしれません。
しかし、実際には彼の制作と生活を支えつづけた弟テオはじめ、家族という大きな存在がありました。
テオの死後、ファン・ゴッホ作品を多く含む遺産を相続したテオの妻ヨーは、作品を展示し、兄弟の手紙を出版するなどして画家ファン・ゴッホを世界に広めることに人生を捧げます。
その息子フィンセント・ウィレムは、コレクションが散逸しないよう財団を設立、1973年にファン・ゴッホ美術館を開館させました。
本展は、ファン・ゴッホ家が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点を当てる、日
本で初めての展覧会となります。
ファミリー・コレクションには、ファン・ゴッホが収集した絵画も含まれています。
こうした作品は、彼が同時代の画家たちと一緒に制作し、ときには作品を交換していた友情をも物語ってくれます。
また本展では、パリ時代の集大成といえるイーゼルを前にした《画家としての自画像》をはじ
め、ファン・ゴッホの初期から晩年までの画業をたどることができます。
南仏アルルで描かれた代表作のひとつ《種まく人》は、画家ポール・ゴーガンと共同生活をしていた時期の作品です。画面を横切るような木の表現などに日本の浮世絵の影響が見られます。
夕暮れの効果を表す独特の色彩や、画家の息づかいを感じる力強い筆触を、ぜひこの機会に実際の作品で味わっていただけましたら幸いです。
トップ掲載作品:フィンセント・ファン・ゴッホ 《種まく人》 1888年11月
ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
教えてくれたのは・・・
東京都美術館
学芸員
大橋菜都子さん
専門はフランス近代美術。これまで、印象派の展覧会や『ゴッホとゴーギャン展』『ゴッホ展 響き合う魂 ヘレーネとフィンセント』などを担当。主な著書に『ルノワール作品集』がある。
『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』巡回情報
【大阪展】
場所:大阪市立美術館(天王寺公園内)
開催: 開催中~8月31日(日)
【東京展】
場所: 東京都美術館
開催: 9月12日(金)~12月21日(日)
【名古屋展】
場所:愛知県美術館
開催: 2026年1月3日(土)~3月23日(月)
*休館日および開館時間は公式サイトにてご確認ください
https://gogh2025-26.jp
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