【堤 真一さん&中村倫也さん インタビュー】
「劇場という空間で揺れ動く、俳優同士の人間ドラマ」
堤真一さんと中村倫也さんが2025年秋に挑む、舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』。「劇場」という特別な空間を舞台に、ベテラン俳優のロバートと、若手俳優のジョンとの関係性を描いた、濃密なふたり芝居です。2009年の初共演以来、親交を深めてきたというおふたりが、どんな人間ドラマを紡ぐのか、期待が膨らみます。
目次
【堤 真一さん&中村倫也さん インタビュー】
「劇場という空間で揺れ動く、俳優同士の人間ドラマ」
ふたりの関係は…言葉にできないところが素敵なんです(中村さん)
——おふたりの初共演は、2009年の舞台『バンデラスと憂鬱な珈琲』です。中村さんは堤さんのことを「役者人生における父」と表現されていますが、当時の印象は?
堤真一さん(以下、堤) 前から上手い役者だという話は聞いていて、実際に共演したらすごくおもしろいと思って。でも、“後輩”に教えてやるぞ、なんて意識はなかったですし、「この人は大丈夫」という印象でしたね。だから、倫也のことは気にはかけるけど、あまり気は遣ってなかったかも。しょっちゅう会うわけではないけど、肩肘張らずに話せるところは、ちょっと古田(新太)との関係に近いかもしれないですね。
中村倫也さん(以下、中村) 面倒を見てくれる人、教えてくれる人、気にかけてくれる人……といろんな先輩がいて、それぞれ当てはめるなら先輩なのか、兄貴なのかと考えると、堤さんは向けてくれる目線や距離感、優しいだけじゃなく厳しいことも言ってくれるところが「親父」って感じで(笑)。具体的に何かを教わったというより、一緒にいる時間や会話を通じて、先輩が見ている目線を少しだけ、勝手に垣間見させてもらったような感覚です。
——それを言葉にするなら…?
中村 それはできないです(笑)。言葉にできないところが、素敵なんですよ。でもきっと、自分がその年齢になったときに、「こういうことだったんだ」と受け取っていたものの深さや裏側が理解できる。だから言語化は難しいですよね。
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