いとうあさこさんに聞く、50代の愉快な過ごし方
「加齢も、大人の経験値。自分をつらくさせすぎないで」
不調も落ち込みも「そんなもの」。でも好奇心だけは捨てずに
もちろん、お年頃ゆえのあれこれは、日々、身をもって実感。しかし、いとうさんの心境は決して悲愴ではなく、どこか軽やかです。
「もう55歳ですから、ここが痛い、あれはキツいって思うことは、ありますよ。アミノ酸の粉のつっよいやつ、常に舐めてますし。でも、ある時お医者さんに、女性ホルモンが減ってきているんだからやる気が出ないのは当たり前だと言われて、『そうなんだ!』って、逆に堂々とサボるようになりました(笑)。悩みは尽きませんけど、それもまたいいじゃないですか。『そんなもんだな』ってことで」
元気の出ない日は、そんな自分を受け入れて穏やかに過ごす。思えば、それもまた大人の経験として得たものなのでしょう。
「まあ、加齢を言い訳にしている部分も山ほどありますが(笑)。でも、そうやって無理をせず、自分をつらくさせすぎないことも大事かなと。たとえば、若い頃は友だち100人できるかななんて思っていたけど、そんなにいらないし、実際、付き合えないし。気の合う人ひとりと出会えてたら、それだけで素晴らしくない?っていうくらいの気持ちで。あとは、好奇心だけは常に持っている……そういう人間でいられたらいいなと思っています」
PROFILE
いとう・あさこ
1970年東京生まれ。2010年代よりお笑い芸人としてテレビ、ラジオの人気番組やCMに数々出演。劇団「山田ジャパン」のほか、俳優としてテレビドラマなどにも出演している。レギュラー番組に『ヒルナンデス!』『謎とき冒険バラエティー 世界の果てまでイッテQ!』『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系列)、『トークィーンズ』(フジテレビ系列)、『ラジオのあさこ』『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送)など。
[舞台]
ドラマプランニング
人気コミックの映像化権を手に入れ、最高のキャスト、スタッフを集めてクランクインするはずだったドラマの現場。しかし、相次ぐトラブルに加え、誰もが恐れる「あの女」が立ちはだかり……。作・演出を手がける山田能龍氏はいとうさんと同じくお笑い出身であり、今年放送されたドラマ『イグナイト-法の無法者―』など映像作品の脚本も担当。「彼は自分の経験から得たものを、命を削るようにして物語に紡いでくれる。私はそれを大事に、真摯にお客さまに届けたいと思っています」といとうさん。
脚本・演出:山田能龍
出演:原 嘉孝 いとうあさこ/松田大輔(東京ダイナマイト) 永山たかし 清水麻璃亜 横内亜弓 羽鳥由記 二葉 要 二葉 勇 布施勇弥 長江愛実 佐藤宙輝 高島麻利央 金子美紗 ほか
日程:2025年9月26日(金)〜10月5日(日)東京 本多劇場
撮影/久冨健太郎 取材・文/大谷道子
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