環境に配慮しながらできる暑さ対策
環境ライター・ジャーナリスト箕輪弥生さんの暮らし
衣食住、全方位の熱を入れない暮らしで夏バテから体を守る
箕輪家の窓は断熱効果抜群の二重サッシ。冷暖房の効きもよくなり、防音、結露予防などいろいろなメリットがあるとか。
「二重サッシはマンションでも付けられ、数時間の工事でできます。都や市区町村で補助金も出ていて断熱ガラスに替えることもできますよ。うちは、サッシの外側にすだれ、内側には遮熱カーテンをつけ、外からの熱をなるべく入れないようにしています」
一度、設備面を整えてしまえば、夏はもちろん、1年を通して快適な暮らしのベースができることがわかります。さらに、食事面でも熱を冷まし、夏バテを防ぐ工夫が。
「梅干しを毎年漬けていて、作る際にできる梅酢なども余すことなく使っています。また、体の熱を冷ますために夏野菜のピクルスを作ったりして体調を整えています。衣服も、熱がこもらない天然素材のものを選んでいますね」
夏は梅をとって体調を整える
夏、梅仕事は欠かさず行い、自家製の梅干し、梅酢などで熱中症を予防。
サーキュレーターは1年を通して使い、空気を循環させて冷暖房の効果アップ。愛犬のリンジー(元保護犬)とともにお手製の梅ジュースで涼しく過ごします。
梅シロップは炭酸で割ってジュースに。
梅酢とゆかりは梅干しを作る際の副産物。梅酢は色がキレイなので、ピクルスや紅しょうがに。
赤紫蘇を乾燥させてフードプロセッサーにかけ、ゆかりに。
梅干しと塩昆布の炊き込みご飯は冷めても美味しい十八番料理。
窓を多重構造にし、外の熱をシャットダウン
二重サッシは断熱効果が大きく、光熱費削減にも。
「窓は内側からだけ遮光しても効果があまりないので外側にすだれ、内側に遮熱機能のあるレースカーテンをつけました」
日当たりのいい部屋の窓の外側はすだれを取り付けて遮光&断熱。
「窓から7割以上の熱が入ってくるので、それを防ぐようにしています」
通気性のいい天然素材の服でムレずにおしゃれ
白のインナーは高島縮。昔から甚平などに使われてきた和の素材でシボがありさらっと涼やか。
ベストはイラクサを紡いだ糸で編まれたもので、村人たちが作ったネパール製。
撮影/大森忠明 文/坂口みずき
大人のおしゃれ手帖2025年8月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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