【小川糸さん】新しい山と里の暮らし
植物とともに涼やかに住まう
果物を食べる
桃やぶどう、ブルーベリーなどの瑞々しい果物をいただくのは夏の醍醐味。
マロー(ハーブ)の花を浮かべた氷水で冷やしているのは道の駅で買った1 個100 円の桃。「贈答品のような完成された甘さではなく、庭からもいだような野趣あふれる桃本来の味。水辺で過ごすときに持っていって清流で冷やして食べると格別です」
森林浴しながら読書
「山小屋の夏は短いので、晴れた日はなるべく庭に出て過ごします。椅子に座って森林浴しながら読書をしたり、ノンアルコールビールを飲んだり、束の間の夏を目一杯謳歌しています」。
小川さんが「地球の毛抜き」と呼んでいる山小屋の庭の草むしりも至福の時間だそうで、やめられなくなるのが問題だとか。
ハーブティを飲む
10 種類以上のハーブをポットいっぱいに入れて、しっかり蒸らすことが美味しく淹れる秘訣。
「レモンタイム、レモンバーム、レモンバーベナなどレモンがつくハーブをベースにし、ミントを加えると味がまとまります。さらに、オレンジバーム、カモミール、ヴァナトゥルシー(バジルの1 種)、しそ、よもぎ、山椒の葉も入れました」
撮影/大森忠明、鳥巣佑有子 編集・文/坂口みずき
大人のおしゃれ手帖2025年9月号より抜粋
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