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大人のおしゃれ手帖 10月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年10月号

2025年9月5日(金)発売
特別価格:1620円(税込)
表紙の人:吉田羊さん

2025年10月号

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【香菜子さんの鎌倉移住と新しい暮らし】
引っ越しを機に家具を手放す! 新たな住まいへ<第2回> 

香菜子

モデルとして、「おぱんつ君」の生みの親でもありアーティストとして幅広く活躍する香菜子さん。今年6月に、50歳にして鎌倉へ移住、東京との二拠点生活をスタートさせました。東京で長らく住んでいたマンションを売却して、今の鎌倉の一軒家(賃貸)に移った香菜子さん。売却時に「以前の住まいの家具を手放した」といいます。それはなぜ? どのようにして? 今回は、家具を手放すことで見えてきた、住まいへの思いと暮らしの変化について語っていただきました。素敵なインテリアにも注目です!

*扉写真
<移住先、鎌倉のリビングにて>

自分好みにリノベした住まいを「家具ごと」売却

<前のマンションのダイニングテーブル>

今までの東京の住まい(マンション)を、素敵なご夫婦が購入してくださることになりました。
売主と買主という関係でありながら、好きなものが似ていて感覚が近く、話をしていてとても楽しい。
「私たちが夫婦がここを出た後、この方たちが住んでくださるなんて」──なんて幸せなことだろう。
今でも連絡を取り合う仲になったのは、思いがけない喜びでした。

住まいを売りに出していたとはいえ、住みながら「内見」をしていたので、(家具を取っ払った)空っぽの状態をお見せすることはできませんでした。
けれど、それがかえって良かったようです。インテリアごと気に入っていただき、なんと「家具も含めて購入したい」と言っていただけたのです。
そんなに気に入ってくれるなんて……!
5年前、スケルトン(壁や床を取り払った状態の部屋)で購入した部屋を、自分たち好みにリノベーションし、家具もひとつひとつ吟味しながら揃えた空間。
大げさかもしれませんが、まさに「城」という言葉がぴったりな、愛着のある場所でした。

<前の東京のマンションのリビング。上からソファの空間、ダイニングテーブル。3番目はキッチンから見たダイニング>

年齢を重ねて好きなものが変わってきた

では、そんなに愛着のあったインテリアを、どうして手放すのか。
理由を挙げると──
子どもたちの独立、仕事のペースを少し緩めたい、東京と物理的に距離を置いてオンオフをつけたい。
長年暮らした土地以外の場所で暮らしてみたい、自然に近い場所に住みたい。
と移住の理由はいろいろありましたが
それに伴って、何より大きかったのは、年齢を重ねるにつれて“好きなもの”が変わってきたことでした。
世の中では断捨離が流行っていますが、実際には「好きなもの」を手放すのは簡単ではありません。

結婚以来3度の引っ越しをしてきましたが、ずっと手放さなかったカップボードがありました。
20〜30代の頃は洋食器、特に北欧の器を集めていましたが、最近は中国茶を習い始め、食器がすっかり入れ替わりました。
すると、これまでのカップボードはしっくりこなくなっていたのです。

「引っ越しを機に家具を手放す」──これは滅多にないチャンス。
普通は愛着があるから「これも持っていこう」となりがちですが、今回は新しいご夫婦が丸ごと気に入ってくださった。
家具たちがまた新しい場所で活かされ、存在し続けることが決まったのです。
「大丈夫だよね」と心の中で家具にお礼を告げて、気持ちよく次のステップへ進むことができました。

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モデル、アーティスト 香菜子

モデル、アーティスト香菜子

本誌はじめモデルとして、「おぱんつ君」のディレクターなどアーティストとして活躍中。

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Instagram:@kanako.lotaproduct

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