【小川糸さん】寒さを愉しむ暮らしのヒント
作家・小川糸さんが暮らす標高1600mの山小屋に4度目の冬が到来。
「森が最も美しいのは冬」という小川さんは、深い森に囲まれた静かな地で冬ごもりを楽しむ術を身に付けていました。
作家
小川 糸さん
デビュー作 『食堂かたつむり』(2008年)はイタリア、フランスで文学賞を受賞。以来30冊以上の本を出版し、海外出版も多数。『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ライオンのおやつ』は、「本屋大賞」候補に選出される。新刊小説は『小鳥とリムジン』(ポプラ社)。
厳しさと美しさを併せ持つ冬の魔法を楽しんで
小川糸さんが信州の山麓に移り住んだのは2022年の夏。
深い森の山小屋暮らしにも慣れ、4度目の冬を迎えました。
「空気が澄み、風景が凛として見え、いつからか冬が一番好きな季節になりました。当初は避暑目的で山小屋を建てましたが、四季を過ごすうちに森の醍醐味は冬だとわかりました」
小川さんの冬の最大の楽しみは、雪による景色の変化。
初雪からしばらくは、うっすらと積もっては解ける、を繰り返し、ある日いきなり目の前の世界が真っ白に変わるのだとか。
「森の木々も雪化粧をして格別に美しく、雪は日常を非日常に変えてくれます。なんだかちょ
っと浮かれてしまうというか、魔法のように、日常の束縛から解き放たれる気がします」
森が雪に包まれると山小屋にこもるようになり、多くの時間を費やすようになるのが読書。
「もともと小屋にテレビはなく、ネットなどの情報からもほどよく距離を置き、穏やかな時間を過ごしています。しんと静まり返る中、夢中で本を読み耽っていると、自分が満ち足りていくのがわかるんです」
ただし、山の冬には厳しさも伴い、暮らしていくにはかなりの覚悟が必要と小川さん。
「ストーブの薪を運ぶのも、スコップで除雪するのも重労働。大雪が降ると買い物にも行けなくなるので、一週間くらい籠城できるだけの保存食は常備しています」
さらに、年明けには日中でも氷点下が続き、山から強い北風が荒れ狂うように吹き下ろします。
「窓が、がたがたと鳴り響き、愛犬のゆりねが怖がって震えるくらい。風が煙突から逆流し、薪ストーブの煙で室内が真っ白になったこともありました」
そのため最も過酷な時期は、新たに里に建てた小屋(愛称はノラコヤ)で過ごすことに。
「ノラコヤは山小屋の離れのような感覚。庭仕事をしに行き来するだけでなく、過酷な時期の逃げ場にもなっています」
小川さんの冬ごもりは始まったばかり。
しばらくは山小屋で過ごし、神聖な森で過ごす至福の時間が続いていきます。
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