女優たちの“怪演”に釘付けになる映画・ドラマ3選
『サブスタンス』©2024 UNIVERSAL STUDIOS
先日、2026年のゴールデングローブ賞が発表されましたが、昨年の今頃に話題をさらっていたのがデミ・ムーアでした。主演作『サブスタンス』で美と若さに執着して劇薬にすがる女優に扮したデミは、誰もが驚くような凄まじい演技を披露し、主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)に輝いたのです。彼女の怪演を見ようと劇場に足を運んだ人も多かったのではないでしょうか。そこで今回は、『サブスタンス』を筆頭に、人気女優の怪演に注目したい作品を紹介します。
目次
デミ・ムーアの鬼気迫る演技と予測不能な展開に度肝を抜かれる怪作
『サブスタンス』

元人気女優のエリザベスは、50歳の誕生日を迎えたその日、年齢を理由にフィットネス番組を下ろされてしまいます。絶望したエリザベスが再生医療「サブスタンス」に手を出すと、彼女の背中から若くて美しい女性「スー」が現れます。弾けんばかりの若さと美貌、そしてベテラン女優の経験を併せ持つスーは、瞬く間に新たなスターとして人々を魅了するのでした。
ただし、「サブスタンス」には絶対的なルールがあり、一つの精神を分け合う二人は1週間ごとに入れ替わらなければなりません。今や売れっ子のスーにとって1週間では時間が足りず、ルールを破り始めます。交互の計画は崩れ、二人は壮絶な状況にのまれていきます。

まだまだ美しく、レオタードを着こなすスタイルも維持しているのに、下品な男性プロデューサーから“用済み”と言われるエリザベスの悲哀を、デミ・ムーアが全身で表現。人気女優だったプライド、若さが失われていく恐怖、美しさへの執着、さまざまな感情を内に秘め、怪しい薬を注射する姿は鬼気迫るものがあります。

そして、裸でサブスタンスを打ち、のたうちまわり、それでもやめられない執念の塊のようなデミの演技には目を見張ります。本作の公開時はすでに62歳(現在63歳)のデミは、自身も若い頃から人気女優で、出演作は軒並みヒットし、年齢を重ね、おそらくエリザベスと同じような気持ちを味わったことがあるのでしょう。彼女の演技が振り切れていくにつれ、物語も映像もどんどんグロテスクになり、ホラーと化していきます。
フランスの監督コラリー・ファルジャとデミ・ムーア、そしてスーを演じたマーガレット・クアリー(アンディ・マクダウェルの娘)という女性3人が作り上げた作品は、予想をはるかに超えた、見たこともない怪作といえます。
『サブスタンス』
2024年製作
Blu-ray ¥5,500/DVD ¥4,400
発売・販売元:ギャガ
©2024 UNIVERSAL STUDIOS
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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