【若葉竜也さんインタビュー】
「僕はやっぱり、人が好きです。面倒くさいですけど(笑)」
現代にも通じる、パンクの‟DIY精神”

インディーズ、自主レーべル、オール・スタンディング、ロック・フェス・スタイル……これらは「東京ロッカーズ」を中心としたムーブメントから生まれました。やりたいことをやりたいように、自分の手で実現する。そんな‟DIY精神”は、「テレビに出なくても‟自分の城”はつくれる時代」であるいまでこそ、実感できそうです。そんなモモを演じた若葉さん自身は、昨年『アンメット‐ある脳外科医の日記‐』の三瓶先生役でお茶の間にその存在を強く知らしめます。「悲しいことを悲しいように演じるのではなく、感情を隠すほうが悲しく見える瞬間がある」、そんな思いを体現したかのような演技が注目されました。
「これまで映画でやってきたことが、ふだんあまり映画に触れない人たちに新鮮だったのかもしれません。この映画も、あの頃こういう音楽があった!ということが、いまの人たちに新鮮だろうと思います。新しいとか古いではないんです。それを、生き証人である田口トモロヲ監督が撮ったことが大切で」
淡々とした言葉に、自然と熱がこもります。完成した映画を観た感想について尋ねると……。
「最高でした。まだ客観的に観られているかわかりませんが、これは世に伝えなくちゃいけない、 という使命感が生まれました。自分のフィルモグラフィーのなかでも、大きな分岐点になると思います。『葛城事件』(2016年公開)に始まり、それを超えようと闘って。『街の上で』(2021年公開)があって、「アンメット」の三瓶があって。いろいろなイメージがつきまとうなか、次はたぶん、これを超えなきゃいけなくなってくるだろうなと」
「いまや、次になにをやる?というのが注目される存在ですよね?」と尋ねると、「あいつどうなってんの?と思ったあたりでいきなり世に出てきたりするからじゃないっすか?」と笑います。それでいて、「僕は全員の期待を裏切りたい。そっちか!と思わせるのもエンタメのひとつ」と続けます。
「本当は自分の表現でいいはずなんですよ。思ったことを自由に話せばいいのに、どこかで常識みたいなものが生まれ、歪んでしまう。劇中でモモが、『売れているものが良いわけじゃない』と言いますが、いまはそうしたことを言うのは恥ずかしいとかガキくさいと思われる時代で。でもいいじゃん。やることしっかりやってりゃ多少青臭くても。と思ってますね」
この記事を書いた人
ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中!
※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Instagram:@osharetecho
Website:https://osharetecho.com/
お問い合わせ:osharetechoofficial@takarajimasha.co.jp
関連記事




