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大人のおしゃれ手帖 4月号

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大人のおしゃれ手帖
2026年4月号

2026年3月6日(金)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:麻生久美子さん

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織田裕二×亀梨和也「ぶつかり合って、人を思う」
【北方謙三 水滸伝】スペシャル対談

織田裕二×亀梨和也「ぶつかり合って、人を思う」 【北方謙三 水滸伝】スペシャル対談

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遠くから眺めていた憧れの人と、肩を並べてともに時を過ごす。そんな幸福な機会に巡り合えたなら、ただその奇跡を、お互いを信じていればいい―。
今月から始まるドラマシリーズで初共演を果たした織田裕二さんと亀梨和也さん。
大作に挑んだハードな日々のなかで、おふたりの間に確かな絆が生まれました。


いつもボロボロになっていた自分が、受け止める側に

織田裕二×亀梨和也「ぶつかり合って、人を思う」 【北方謙三 水滸伝】スペシャル対談

亀梨和也さん(以下、亀梨)(写真撮影中)こんなふうに肩に手なんか置いたら、読者の方に「生意気だ!」と思われそうですね。「あの織田裕二に!」って。

織田裕二さん(以下、織田) ハハハ、思わない思わない。じゃあ僕が……。

亀梨 織田さんは、僕が子どもの頃から映像のなかにいた憧れの方。今回『北方謙三 水滸伝』で半年以上ご一緒させていただいていますが、クランクインしたばかりの頃は声を聞くだけで「うわぁ、本物だ……」と。でも、僕だけでなく現場全体をいつもおおらかに包みながら、お芝居では繊細なところまで目を配ってくださっていて、まさに梁山泊の象徴・宋江だなと思いました。

織田 台本を読んで、僕は宋江に特別な人というイメージは持たなかったんです。むしろ普通の人が怒りや悲しみを抱くのを見て、「これっておかしいよ」と感じる、そのほうがより自然だし身近なんじゃないかと。それにしても、大変な現場だったね!(亀梨さん演じる)誇り高い武人の林冲は、登場人物中いちばんの人気者。ひどい目に遭い続けるを見守る僕の心境は、まるで(『巨人の星』の)星飛雄馬を見守る明子姉ちゃんでした。

亀梨 ありがとうございます(笑)。寒さ、自然の厳しさ……とくに林冲は序盤、ずっと牢獄にいたので、演じているというより彼の経験を体現しながら存在しているという感覚でした。だから脱出して宋江に迎えられる場面では、織田さんの温かさと力強さが嬉しくて。たぶん、今までの人生でいちばん強く抱きしめてもらった瞬間です。

織田 (笑)。亀梨くんは華奢な印象だったから、「筋肉太っ!」と。鍛えて臨んだと聞いて、すごいなと思いました。これまでの作品ではだいたい自分が傷ついてボロボロになる役だったので、新鮮な経験でしたね(笑)。過酷な現場だったけれど、人に恵まれていたのが救いだった。スタッフもキャストも「この人たちとだったら続けられる」というプロ集団だったので、僕は大船に乗った気持ちで揺られて、逆に抜けるところを作っていこうと。

亀梨 そうやっていつもフラットに真ん中にいてくださったことが、僕らはもちろん、さらに若い人たちのモチベーションにつながったんじゃないかと思います。

織田 年齢の上下にこだわるの、もともと嫌いなんですよ。運動部育ちで、たまたまちょっと先に生まれただけの先輩とかに理不尽なことを言われてきた、昭和の嫌な思い出もいっぱいあったから。若くてもすごいと思う人はいるし、仕事でいろんな国の人に会っても、歳なんか気にしないでしょ? 「できるな、おぬし!」じゃないけど、剣を交えればわかる、それが僕らの世界。

亀梨 そうですね。逆に僕らは「若いんで、経験ないんで」を言い訳にしちゃいけない。

織田 うん、それは許さない(笑)

人って、深いなぁ。
年々、そう感じています

織田裕二×亀梨和也「ぶつかり合って、人を思う」 【北方謙三 水滸伝】スペシャル対談

亀梨 そして、演じてみて、人間の強さと弱さ、どんな時代も変わらないテーマが水滸伝のなかにあるんだなと実感しました。

織田 決していい子ちゃんたちの集まりではないのが、梁山泊の魅力だよね。どちらかというと、アウトロー揃い。

亀梨 そんな人間たちが集まって、ぶつかり合って成長し、誰かを思うことを学んでいく……。そういえば、昔、現場で直前までゲームをやっている人がいたんです。皆集中してるのになぜ! と当時は思ってたんですが、大人になって自分の弱さを知っていくと、そうか、本番に向かって高めていくやり方は人それぞれなのかもと……。

織田 僕も同じだったよ。いちいちムカついて、やる気のない者は去れ!と。だけど、いつか「あ、そうか……」と気づくときが来るんだよね。答えはひとつじゃない。プロなんだから、結果を出せばいいんだと。

亀梨 そうですよね。人って深いなぁと、年々、思うようになりました。僕も、少しずつ大人になってきたのかな……。

織田 だいぶ大人になれたんじゃない?(笑)

連続ドラマ 『北方謙三 水滸伝』

天が動かないなら、人が動く――。〈替天行道〉の旗の下に集った叛逆者たちの闘いと友情のスペクタクル。中国三大奇書のひとつ『水滸伝』に作家・北方謙三氏が新たな息吹を吹き込んだ大河作を、スケールをそのままに映像化。「志だけは絶対に汚さない、そこに深く共感するし、伝えたいところでもあります」と織田さん。

出演:織田裕二/亀梨和也 満島真之介 波瑠・松雪泰子(特別出演) 
佐藤浩市(友情出演)・玉山鉄二/反町隆史 
原作:北方謙三『水滸伝』(全十九巻/集英社文庫刊) 
監督:若松節朗 村谷嘉則 佐藤さやか 脚本:藤沢文翁 音楽:村中俊之 
主題歌:「夜を渡る鳥」MISIA(ソニー・ミュージックレーベルズ) 
2月15日(日)スタート 毎週日曜午後10:00(全7 話) 
放送:WOWOW、配信:WOWOWオンデマンド、Lemino

©︎ 北方謙三/集英社
©︎ 2026 WOWOW / NTTドコモ

俳優
織田裕二さん
1967 年生まれ。’87 年、映画『湘南爆走族』でデビュー。数々の映像作品への出演のほか、『世界陸上』メインキャスターを担当。’26年秋に『踊る大捜査線N.E.W.』が劇場公開予定。

俳優
亀梨和也さん
1986 年生まれ。10代で芸能界に入り、映像作品、バラエティ番組、舞台など幅広く出演。野球への造詣が深く、2010 年より日本テレビ『Going! Sports&News』でキャスターを務めている。


photograph: Kentaro Hisadomi styling: Tetsuya Kato( 織田さん), Mihoko Sato( 亀梨さん)
hair & make-up: Mariko Kato[MARVEE]( 織田さん), Koichi Toyofuku[good]( 亀梨さん) text: Michiko Otani

大人のおしゃれ手帖2026年3月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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