カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 4月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2026年4月号

2026年3月6日(金)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:麻生久美子さん

2026年4月号

閉じる

記事公開日

この記事の
関連キーワード

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

【50代の大阪旅】歌舞伎俳優・中村隼人さんも絶賛の「妙心寺 禅の継承」展&「OMO7大阪 by 星野リゾート」でなにわラグジュアリーを体感

絢爛豪華も侘び寂びも 禅の美に没入

妙心寺展 02

「妙心寺 禅の継承」展は、第二世として初期の妙心寺を整備し、基礎を築いた興祖・授翁宗弼(じゅおうそうひつ=微妙(みみょう)大師)の六百五十年遠諱(おんき)を記念して企画された特別展。

妙心寺展 03

重要文化財 狩野山楽「龍虎図屏風」桃山時代(17世紀)妙心寺

京都市花園にある妙心寺は、臨済宗妙心寺派の大本山。“禅”というと渋いイメージがありますが、展示室に足を踏み入れるや、「妙心寺屏風」とも呼ばれる特大サイズの屏風画の豊かな彩色に圧倒されます。

妙心寺展 04

「授翁宗弼坐像」南北朝時代(14世紀)滋賀・妙感寺

鎌倉時代末期、花園天皇が自らの離宮を、関山慧玄(かんざんえげん=無相(むそう)大師)を開山(寺院を創始した僧侶)として禅寺に改めたのが妙心寺の始まり。関山の唯一の弟子が授翁です。以来、妙心寺の法統は、師から弟子へ連綿と受け継がれてきました。

妙心寺展 05

写真右から、授翁宗弼「是日已過(このひすでにすぐ)」南北朝時代(14世紀)妙心寺、授翁宗弼「少水魚有楽(しょうすいのうおにたのしみあり)」南北朝時代(14世紀)天授院

師の関山と同様、授翁もまたその足跡は明らかではなく、ゆかりの品も多くはないそう。そんななか伝えられている墨蹟。

右の「是日已過、命亦隨減、如少水魚、斯有何楽(一日はすでに過ぎ、命もまた減った。涸れゆく水のなかの魚のように、何を楽しみに生きるのだろう)」というお経の一節に対し、授翁は「少水魚有楽(少ない水の中にだって楽しみはある)」としたためています。

“過ぎた時間を惜しむより、あるなかで楽しむべし”ということなのだと思います。大人世代にこそ刺さる名言!

妙心寺展 06

写真右から「欠伸布袋図」僊厓義梵(せんがいぎぼん)筆、江戸時代(19世紀)福岡・幻住庵、「達磨像」白隠慧鶴(はくいんえかく)筆、江戸時代(18世紀)大分・萬壽寺

禅では「風狂」がひとつの理想とされています。ざっくりいうと、常識にとらわれない型破りな言動で、逆に真の悟りに近づこうという、ぶっ飛んだアプローチです。

だからこそ、一休さんのトンチの元ネタともいえる「禅問答」や、禅宗のお坊さんたちの描くファニーな禅画が生まれたのではないかと思います。

妙心寺展 07

重要文化財 長谷川等伯(とうはく)「枯木猿猴図(こぼくえんこうず)」桃山時代(16〜17世紀)京都・龍泉庵

妙心寺には、桃山時代を代表する画人・長谷川等伯の重要作品もいくつか伝えられています。

もっふもふの手長猿と、粗いタッチで描かれた樹木。どちらも筆と墨だけで描いてるのに、なんという表現力。

余白には金泥が塗られているそうで、モノトーンなのに立体感を感じさせます。

この記事を書いた人

編集者

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

Instagram:@asa_ship

この記事のキーワード

記事一覧へ戻る

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!

関連記事