【小林聡美さんインタビュー】
「歳を重ねるほど、“ちゃんとしていなくていい”と思えるようになった」
大人になってわかった「苦味」

出演が決まって改めてドラマを見直すと、初めて見たときと印象は大きく変わったと小林さん。
「大人の事情とか、子どもの事情とか、生きることの大変さとか。みんなが抱えている苦味が、すごくわかる気がしました」。
ドラマでは微細な心情が表情やカットによって伝わりますが、今回は舞台という空間。全15話のドラマを2時間強に凝縮する今回の作品では、同じように再現するのではなく、舞台だからこそできる“開いた表現”を目指しています。
「読み合わせをすることで、ト書きの部分がすごく浮き彫りになって。読んでいるときよりも、“あ、こういう舞台になるんだ”っていう実感が湧きました。舞台っていう空間を逆手に取って、みんなをびっくりさせる方向で攻める感じです。演劇ならではの『岸辺のアルバム』になると思います」
山田太一作品が突きつけてくるもの
山田太一作品の魅力といえば、日常の裏側に潜む痛みを容赦なく突きつけてくるセリフです。
「“どうしよう”っていうところまで問い詰められるセリフに、しびれますよね。心の裏側を問うような、“本当はどう思っているのか”と突きつけられる感じがある。観ている側も考えさせられるんです」。
そして、時代が変わってもなお共感できるところに、この作品の強さがあります。
一方で、木野花さんの演出によって、シリアスな物語のなかに“おかしみ”が立ち上がる予感もあると小林さん。
「木野花さんのすごいところは、字面だけだとシリアスになりがちなところに、おかしみを見つけるところなんですよ。思えば、以前ご一緒した舞台『阿修羅のごとく』(2022年に公演された、向田邦子脚本のドラマの舞台化作品)でもそうでした。今回も結構笑える場面があるかもしれないと思っています」
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