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2026年4月号

2026年3月6日(金)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:麻生久美子さん

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今の心を映す花。「機嫌は、自分でとる」【連載vol.8 ー今日花(こんにちばな)通信ー】

花は自分の機嫌をとるための、やさしい道具

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花の魅力を届ける人・吉原友美さんが伝えたいは、植物を通じて、今の自分の心と向き合う「今日花(こんにちばな)」というあり方。
花を選び、飾ることは、自分と向き合い、今の気持ちを感じ取る行為。季節を通して今日の自分にまっすぐに向き合う手段としての花が「今日花(こんにちばな)」なのだそう。

そんな吉原さんの日常と花のある暮らしを、吉原さんの言葉でお届けします。

写真/須賀浩二、吉原友美


ミモザをいける。元気がほしい日は、明るい黄色の花に目がいくことも

「機嫌は、自分でとる」

最近よく思うのは「機嫌は自分でとるもの」なのかもしれない、ということです。
若い頃は、何かいいことがあれば嬉しいし、誰かが優しくしてくれたら気分も上がる。
そんなふうに、外側の出来事で気分が動くことが多かったように思います。

でも、大人になってくると、毎日そんなに都合よく嬉しいことばかり起こるわけでもありません。
忙しい日もあるし、なんとなく気持ちが上がらない日もある。

そんなとき「今日はちょっと自分の機嫌をとってあげよう」と思うようになりました。

特別なことではなくていいんです。
お気に入りのコーヒーを飲むとか、少しゆっくり散歩をするとか。

 

花を選ぶと、今の自分の気分も見えてくる

落ち着きたい日は、白やグリーンの静かな花を

私の場合は、仕入れにいく市場ではなく、あえて花屋で花を買うことがあります。

花屋に立つと、自然と「今日はどんな花がいいかな」と自分のために考えます。

元気がほしい日は、明るい黄色の花に目がいくこともあるし、少し落ち着きたい日は、白やグリーンの静かな花を選ぶこともあります。
不思議なもので花を選んでいるとき、今の自分の気分がなんとなく見えてくるのです。

その花を家に飾ると、部屋の空気が少し変わります。
たった一輪でもそこにあるだけで「まあ、今日も大丈夫か」と思えたりする。

誰かに機嫌をとってもらうのではなく、自分で自分の機嫌を整える。
花はそのための、とてもやさしい道具だと思っています。

 もし花屋の前を通ったら、
「今日はどんな花が気になるかな」と少しだけ自分の気分を探してみてください。

 もしかしたら、その花が今日のあなたの機嫌をそっと整えてくれるかもしれません。

この記事を監修した人

「PAUSE」主催

「日々の暮らしの中に、ひと休みできる時間を」
との思いから、小休止を意味する「PAUSE(パウズ)」を屋号に、花の配送、出張生花店、空間装花、ワークショップを開催。神奈川県三浦郡葉山町にアトリエをかまえ、日常と心に寄り添う花を提案する。

撮影/安彦幸枝

Instagram:@pause_story_

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