「春」がつくエモーショナルな邦画&韓国映画3選
『はざまに生きる、春』©2022「はざまに生きる、春」製作委員会
春は出会いと別れの季節、喜びや寂しさなどさまざまな思いが去来します。そんな心模様に寄り添ってくれるような、「春」とタイトルに付く映画を、邦画と韓国映画から計3作紹介します。いずれも桜の印象的なシーンがあり、静かな感動を呼ぶ作品です。
目次
宮沢氷魚が「青い絵しか描かない」青年を演じる純粋な恋物語
『はざまに生きる、春』

雑誌編集者の女性・小向春は、取材を通じて「青い絵しか描かない」画家の屋内透と出会います。透は、思ったことをすぐ口にし、行動し、嘘をつけません。それは透が抱える発達障害の特性でもありますが、彼の根っこにある純粋さに、日頃から他人の顔色をうかがってばかりいる春は惹かれていきます。

彼のことがわからないから、もっと知りたい。春には恋人がいますが、透への思いが抑えきれなくなっていました。ただ、透は相手の気持ちを汲むことが苦手なので、春が期待するような言葉や態度を返してはくれません。もどかしい恋に、春は思い悩みます。さまざまな “はざま”で揺れる春は、どのような決断をするのでしょうか。

まっすぐで純粋な透を演じたのは、『his』や『エゴイスト』の宮沢氷魚。この役は宮沢が演じると想定して当て書きされたもので、発達障害の人々に取材を重ね、医療監修者たちのアドバイスも受けて、入念に役作りをしたといいます。

ヒロインの春には、『初恋』や『ファンシー』の小西桜子。春は透と接するうちに、周囲の人々が天才画家である透を「普通ではない」と評することに違和感や怒りを覚えるようになります。その一方で、透のことが大好きなのに、彼の言動を理解できない自分自身にも困惑しています。そんな春の複雑な感情を、小西は情感あふれる瞳で表現しています。
『はざまに生きる、春』
2022年製作
Blu-ray ¥5,500/DVD ¥4,400
発売元:レプロエンタテインメント
販売元:ハピネット・メディアマーケティング
©2022「はざまに生きる、春」製作委員会
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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