【漫画レビュー】『ハコヅメ』泰三子さんが描く『だんドーン』の日本史が胸アツ!
コミック累計500万部*¹を突破し、ドラマやアニメも大ヒットした人気漫画『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』(講談社)。
作者の泰三子さんは、女性警察官として実際に10年間勤務し、そのリアルで鋭い人物描写やストーリー展開も話題となりました。
その『ハコヅメ』の第一部が完結し、いよいよ二部……! となったときに発表されたのがこの『だんドーン』。本作『ハコヅメ』の舞台の大元である日本警察の礎を作ったといわれる川路正之進(後の川路利良)のお話です。「川路正之進」という言葉に馴染みのない方も多くいらっしゃると思いますが(私もこの『だんドーン』を読んで知りました)、幕末から明治維新にかけての、いわゆる日本史の中では大河ドラマなどでもよく題材になるハイライトな部分のお話です。胸アツが止まらないこのお話の読みどころ、フルスロットルでご紹介させてください!
著者・泰三子さんのフィルターを通した史実に爆笑必至!
歴女(死語ですかね)ではないのですが、幕末から明治維新にかけて、ロマンと人間力、そして政治力を持った人物たちがぶつかり合うこの時代のお話が大好きです。
これまでも「ふむふむ」なんて読んでいた史実の出来事が、『だんドーン』では今風にビビッドに描かれていて、それがツボることツボること……!
泰さんの手にかかれば、歴史的事件である「大政奉還」ですら、こんな風にコメディタッチに。でもなんとなくこんな感じだったのかもと想像できちゃうあたりがさすがなのでございます。
徳川幕府ができるキッカケとなった天下分け目の大戦「関ヶ原の戦い」で、薩摩藩が行った「敵中突破」のエピソードを島津斉彬が「俺だったらできないわ~」っていうシーンも大好きです。
「敵中突破」とは、関が原合戦で西軍(徳川家の敵)が総崩れになるなか、最後まで戦場に残っていた島津義弘隊が敵陣のなかを、たくさんの犠牲者を出しながらも大将の義弘を薩摩に帰国させることに成功した一件。
敵陣のなかを攻撃しながら突破するので、そんなスーパーマリオ的(失礼!)な戦い方ってあるの⁉という感じですが、それを成功させてしまうところに薩摩藩の軍事力の高さと、胆力を物語っていると個人的には感じております。
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