【50代の大人旅】「安倍文殊院」から「おふさ観音」を結ぶ「長寿道」で”健康寿命”アップ祈願! ―エディター・あさこの奈良めぐり②―
安倍文殊院は“あの”安倍晴明ゆかりのお寺としても大人気!
作家・夢枕獏さんの小説、それを原作とする岡野玲子さんによる漫画や映画が大ヒットした『陰陽師』。その主人公といえば安倍晴明ですが、安倍文殊院には晴明公の出生の地であるとの口伝が残されているのだそう。金閣浮御堂には、全国で3幅しか残っていないうちの一つである晴明公の尊軸をはじめ、陰陽道に関する宝物が祀られています。
写真提供:安倍文殊院
安倍文殊院に古くから伝わる、安倍晴明公直伝とされる結界札。玄関の内側にお祀りするもので、人々を守るための「五芒星 桔梗印」と方位除けのパワーを発揮する「十二天」を兼ね備えているのだとか。その存在はいつの間にか口コミで広がり、最近は若い人たちもこのお札を求めに参拝に訪れるそう。私もお札をいただいて帰り、さっそくお祀りしました。同封されているハガキを返送すると、1年後に新たなお札を郵送していただくこともできるようです。遠方の方には嬉しいですね。
高台にある晴明堂からは境内全体を見渡すことができ、お社の前には「安倍晴明 天文観測の地」の碑が。晴明公が駆使した陰陽道は、星々の動きを読み解くことを基本としており、そうした天文学や占星術にまつわる経典『宿曜経』を著したのが他ならぬ、文殊菩薩さまと伝えられています。文殊菩薩さまと安倍晴明公の奥深い繋がりにビックリ!
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