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2024年10月7日(月)発売
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【更年期のメンタル不調】うつ・イライラ・不安感・不眠の対処法

沢岻美奈子

更年期のメンタル不調の対処法

うつ、イライラ、不安感、不眠更年期症状のうち、メンタルに関わる症状の対処法をご紹介します。

イライラ

更年期の症状として、ささいなことにイライラする、怒りやすくなるなど、怒りのコントロールが困難になる人がいます。

ある程度のイライラは誰にでもあることで、特に女性はホルモンの影響でこうした感情が起こりやすいもの。しかし、自分で感情をコントロールできず、生活に支障があるときは専門家に相談しましょう。更年期障害のほかにうつ病など、イライラに潜む病気があるかどうかを診断します。

病気が関与していない場合、ストレスケアのアドバイスやカウンセリングを受けることで心が安定する場合もあります。

うつ

気分が落ち込む、気力がない、物事に興味がない、ひとつのことに集中できないなど、うつ症状が更年期に現れる人もいます。

厚生労働省によると、女性は男性よりもうつ病になりやすく、うつ病患者数はすべての年代で男性より女性が多くなっています。発症には女性ホルモンの変化だけでなく、男女の社会的役割の格差なども関わると考えられています。

セルフケアとして、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動が効果的とされています。うつ症状は早めに自覚できれば、うつ病の発症や重症化を防げる可能性が高まります。つらいときは早めに専門家に相談し、大事に至らないようにしましょう。

不安感

更年期によく見られる症状として不安感もあります。不安で心が落ち着かない、理由もなく暗い気持ちになるなどの症状が現れます。

セルフケアにはうつと同じく、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動が効果的とされています。不安は誰もが体験するものですが、慢性的な不安があると生活の質が低下します。苦痛を伴うような不安感は、不安障害など他の病気の可能性もあるため早めに専門家に相談しましょう。

不安障害にはパニック障害や強迫性障害などいくつか種類があり、薬物療法やカウンセリングなど適切な治療を受けることで回復につながります。

不眠

不眠は加齢やストレスなどさまざまな原因が考えられますが、うつや不安感などの精神症状によって不眠が起こることもあります。また、不眠がある人はない人に比べてうつ病を発症するリスクが高いという研究報告もあり、不眠とうつ病の関連性が注目されています。

セルフケアとして、寝る前はカフェインやアルコールを避けて、入浴や音楽でリラックスする、寝る前にスマートフォンを使用しない、運動習慣をつくるなどがあります。症状がつらいときは正確な原因を知って対処するためにも専門家に相談しましょう。

(まとめ)
心身の不調はからだのSOSです。我慢したり、さらに無理を重ねたりすると症状がよくならないばかりか悪化してしまうことも。更年期障害かどうかに関わらず、つらいと感じたら早めの相談を心がけましょう。


構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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この記事の監修者

黒ずみ

沢岻美奈子女性医療クリニック 院長沢岻美奈子

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。女性ヘルスケア認定医。子宮がんや乳がん検診、骨粗鬆症検診まで女性特有の病気の早期発見のための検診を2013年の開院以来数多く行なっている。更年期を中心にホルモンや漢方治療も行い女性のヘルスリテラシー向上のために実際の診察室の中での患者さんとのやりとりなどをインスタグラムで毎週配信している。

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Website:https://takushiminako.com/

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