恋も愛も官能も情熱的に綴る! “作家”が主人公の映画3選 ~芸術の秋に観たい映画①~
自分の好きなように生きたいから結婚は……
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
誰もが知っているルイザ・メイ・オルコットの小説『若草物語』を、いま大注目の監督グレタ・ガーウィグ(『レディ・バード』『バービー』)が新たな視点で映画化。ジョー役のシアーシャ・ローナンをはじめ4姉妹とローリー役を旬の人気俳優が演じています。
19世紀のアメリカを舞台に、活発で作家志望の次女・ジョーが編集者のもとに小説を持ち込むシーンから始まります。しっかり者の長女・メグ(エマ・ワトソン)は結婚して子どもを育てていて、内気な三女・ベス(エリザ・スカンレン)は隣の富豪ローレンス邸でピアノを弾き、人懐こい末娘・エイミー(フローレンス・ピュー)は伯母とパリで暮らしています。そこから時間は遡り、あるパーティ会場でジョーがローレンス家の一人息子・ローリー(ティモシー・シャラメ)と知り合います。
時間を行ったり来たりしながら、ジョーの視点から4姉妹と家族、ローリーとの関係を瑞々しく描き出していく本作。ジョーというキャラクターには作者(オルコット)が重ねられていて、ジョーは女性が作家として評価されるのは難しい時代に、性別で人生を決められてしまうのは御免だと自分の思う道を突き進もうとします。それゆえ、親しくしているローリーに想いを寄せられているものの、結婚する気にはならず……。
今から150年以上も昔の話でありながら、自分らしい生き方や家族愛、結婚への迷いなど、現代を生きる私たちも共感できるエピソードが多く、決して古びていないことに驚きます。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
2019年製作
デジタル配信中
ブルーレイ&DVDセット ¥5,217
権利元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※価格は、断りのある場合を除き、消費税込みで表示しています
※この記事の内容および、掲載商品の販売有無・価格などは2024年11月時点の情報です。販売が終了している場合や、価格改定が行われている場合があります。ご了承ください
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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