【50代のこよみ養生】かぜ・冷え・頭痛・・・「立冬」から始める薬膳習慣で改善
不調を未然に防ぐ予防医学として、近年注目を集める東洋医学。その東洋医学では、二十四節気に合わせた季節の養生をとても重視しています。冬の始まりである立冬から、東洋医学を取り入れた“こよみ養生”をはじめてみませんか?
体内時計と関係が深い二十四節気に合わせて体のリズムを整えよう
明日は、暦の上では冬の始まりである立冬。でも、ついこの間まで暑かったのに、冬の始まりと言われたってピンとこないかもしれませんね。「暦なんてあてにならない」そんな声も聞こえてきそうです。
立冬や冬至などの暦は「二十四節気」と呼ばれ、その名の通り1年間を24の節気に分けたものですが、「実際の季節感とズレている」と言われることもしばしば。でも実は、ヘルスケアにおいて二十四節気はとても役立つものなのです。
その大きな理由は、二十四節気が太陽のリズム(太陽の運行)にもとづく暦である点にあります。太陽は1日に約1度ずつ東から西に移動していて、1年かけて地球を1周している(ように見える)のですが、二十四節気はその太陽の1年間の通り道を15度ずつ、24等分して日付が決められています。このため二十四節気は日の長さを知る目安にもなっていて、昼が最も長い日は夏至、夜が最も長い日は冬至、冬至と夏至の中間点で昼と夜の長さが同じになる日は春分・秋分とされています。
人間の体には、太陽の光に反応して体のリズムを調整する体内時計(生体時計)が備わっていて、睡眠や代謝をはじめ、さまざまな体内の機能が太陽のリズムとシンクロしています。これは、朝昼晩という1日単位の太陽のリズムだけでなく、四季という1年単位の太陽のリズムにも体が共鳴しているということ。だから、二十四節気を意識することは、体内のさまざまなリズムを整える大きな助けとなるわけです。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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