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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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【50代の大人旅】”海の京都”と呼ばれる京丹後で癒しの「スロートラベル」を満喫! 《前編》 ーエディター・あさこの関西巡りー

ふなつあさこ

「小嶋庵」のちょうちん作りワークショップで思い出を形に残すアート体験

江戸寛政年間創業の京提灯の老舗・小嶋商店の長男、小嶋 俊さんが営む“海辺のちょうちん屋さん”・「小嶋庵」。寺社や商店のちょうちんのほか、現代的な内装照明やインスタレーションも手がけ、艸花の一室にも俊さんが作った照明がしつらえられています。

ちなみに、ご実家の小嶋商店から完全に独立したということではなく、ご自身が惚れ込んだ地で3人の子どもたちをのびのび育てたいというワーク・ライフ・バランスを考えての移住で、俊さん曰く「ひとつの輪の中に2つある」イメージなのだとか。伝統工芸を継承する新たなスタイルとも言えそうです。

「ちび丸」という呼び名も可愛い手のひらサイズのちょうちん作りにトライ。まずは俊さんからレクチャーを受けます。竹で組んだ骨組みはあらかじめ用意されていて、好みの和紙を選んで貼っていきます。糊をたっぷり目につけるのがコツで、1面を貼ったらその向かいを貼ってから残りの対称の面を貼っていきます。和紙を手でちぎったり、爪で寄せたりと久々に手を使った工作をした気がします。

俊さんのTシャツには「SUKI NA BASHO DE HONPOU NI」と書かれていましたが、まさにご本人の生き方を凝縮したフレーズ。おおらかで楽しい人柄なので、初めてお会いしたとは思えないほどリラックスしてちょうちん作りに取り組めました。

赤いものが私の提灯、水色のものが内藤さんの提灯です。面によって和紙の色を変えるのはちょっと難しいと言われながらも、私はあえてトライしてみました。よく見るとアラはありますが、なかなか可愛い仕上がり! 中に入れるLEDキャンドルライトもセットで持ち帰れます。

ワークショップの申し込みは、小嶋庵のWebサイトから。

小嶋庵

大きな提灯を粛々と仕上げていくスタッフの方のスマートな手さばきに、しばし見惚れてしまいました。これまでさまざまな職人さんを取材してきましたが、無駄のない手の動きはリズミカルで美しく、見ているだけでも楽しいものです。そして簡単そうに見えて、いざやってみると全然同じようにはできないのです。

「丹後ブルー」と呼ばれる鮮やかなブルーの海と、青い空。俊さんはこの景色を見て、丹後への移住を決めたのだそう。各地からさまざまなオーダーが舞い込む忙しい日々を送る俊さんですが、工房には学校帰りの子どもたちが集まり、お父さんの仕事に触れながら育つ環境はとても素敵!

小嶋庵について詳しくはこちらから!

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この記事を書いた人

ふなつあさこさん

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE!京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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Instagram:@asa_ship

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