【50代から注意したい】
女性疾患プロファイル
〜骨粗しょう症とは?〜
【PROFILE 01】骨粗しょう症とは?
☑︎ どんな病気か
骨密度の減少により、骨がもろくなり、悪化すると骨折につながる
☑︎ 症状
初期にはほとんど自覚症状がない
☑︎ 治療法
・骨粗しょう症治療薬の投薬
・食事・運動療法
☑︎ 予防法
・カルシウムやビタミンD・Kなどの摂取
・骨に負荷をかけるための運動 など
☑︎ 早期発見のためには
まず骨密度測定を。正常域なら3〜4年ごとに測定
骨の健康度チェック表
骨の健康対策は更年期女性に不可欠!
閉経でエストロゲンが急減すると、破骨細胞の勢いが強まり骨量が減りますが、自覚症状はほぼありません。
「だからこそ50代女性は骨量(骨密度)の検査を必ず受けてほしいです」。
骨量を正確に測るには「DXA(デキサ)検査」を行います。
骨の健康対策は更年期女性に不可欠!のような体勢で微量のエックス線を照射。痛みもなく、15分程度で終わります。
日常生活では、骨の材料となるカルシウムや、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、カルシウムの骨への沈着を促すビタミンKの摂取を心がけて。
カルシウムは牛乳や乳製品、大豆製品、ビタミンDは鮭やさんま、きのこ類に、ビタミンKは納豆や緑黄色野菜に豊富です。
ビタミンDは日光浴も有効。また、丈夫な骨をつくるには運動も欠かせません。
筋トレ、ウォーキング、縄跳びなど、骨に負荷がかかる運動がおすすめ。 更年期からのホルモン補充療法は骨量維持や骨粗しょう症の予防も期待できるそう。
また、乳腺には働かず、骨にのみエストロゲン様の働きをする「SERM」という骨粗しょう症治療薬もあるので、ホルモン補充療法適用外の人も受けられます。
骨密度を測る「DXA(デキサ)」検査
イラスト/ツキシロクミ 文/寺本 彩
大人のおしゃれ手帖2024年11月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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この記事の監修者
よしかた産婦人科院長善方裕美
よしかた産婦人科院長。30年以上にわたって、更年期女性のサポートに尽力する女性ヘルスケア専門医。カウンセリングやホルモン補充療法、漢方薬など多角的な治療を行う。著書に『女医が教える閉経の教科書』(秀和システム)など。