【50代のこよみ養生 Vol.5】「大雪」は冬ごもりの季節。“薬膳おやつ”で心地いいおうち時間を
冬ごもりのおうち時間は“薬膳おやつ”をお供に
冬ごもりの時間を楽しむなら、おいしいおやつがお供にほしいもの。おやつというと「太るかも?」といった罪悪感が多少なりとも頭をよぎるかもしれませんが、実は、おやつも選び方次第で薬膳効果を得られるのです。せっかく食べるなら、薬膳効果が期待できるおやつを賢く選びたいですよね。
そこでまずは、そんな薬膳おやつ選びの大前提となるポイントを押さえておきましょう。
①できるだけ加工度が低いおやつを選ぶ
ドライフルーツのように素材を干しただけものや、やきいものように素材を焼いただけのもののように、できるだけ調理過程がシンプルで加工度が低く、素材のよさを活かしているおやつがおすすめです。クリームなどの油脂が多いものや添加物が多いものは胃腸に負担がかかるため、あまり薬膳効果が期待できません。
②冷たいおやつは避ける
アイスクリームや冷たいデザートなど、冷えた状態で食べるおやつは胃腸を冷やしてその働きを低下させるため、栄養や水分を消化吸収する力が悪くなり、体内に余分な老廃物や水分がたまりやすくなります。その結果、むくみ、冷え、肥満、消化不良、食欲低下などを招く原因に。おやつは常温以上のものを選ぶか、冷えている場合は常温に戻してから食べましょう。
③スイーツは白砂糖ではなく、黒砂糖やはちみつを使ったものを
白砂糖は体内に余分な水分を生みやすく、その水分によって体が冷えやすくなったり、むくみや肥満の原因となったりします。一方、黒砂糖には胃腸を温める性質や血行をよくする性質が、はちみつには疲労を回復する性質やのどの乾燥を潤す性質などがあり、特に冬はおすすめです。スイーツを選ぶ際は、甘味料になにが使われているのかをチェックしましょう。
この3つのポイントを押さえたうえで、メインで使用されている食材に着目して薬膳おやつを選んでいきましょう。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。