【長塚京三さんインタビュー】「50代で決めたひとつの生き方。行動しないと、運もついてこない」
50代で、何を思い悩むことがある?
人生のベテランでもある長塚さんは今、40~50代を振り返って何を思うのでしょうか。
「僕は50代くらいでひとつの生き方、これで行こう! と自分なりに決めて今に至ります。だから、そこから違う生き方をすることもできた年代ではあるなと。だって、初めて主役をやらせていただいたのは45歳を過ぎてましたから」
1992年、初主演作『ザ・中学教師』で毎日映画コンクール男優主演賞を受賞。さらに『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』『笑う蛙』での演技が評価され、舞台や朗読に挑み、エッセイを手がけ、JR東海「そうだ 京都、行こう。」やサントリーオールド「恋は、遠い日の花火ではない。」といったCMも……と、まさに大忙しだったそう。そんな長塚さんに、今の40代~50代に向けてアドバイスを求めると……。
「いやあ、わかりません。でも時代の流れが早すぎる今、もっとゆっくりやって、時代に乗り遅れてもいいんじゃないかと。だって、まだ40代、50代でしょう? 何を思い悩むことがある!? と」
長塚さんは現在、東京と軽井沢を行ったりきたりする日々。夕方になるとテラスにテーブルを出し、鳥の声を聴きながら奥様と食事を楽しむこともあるそう。「気候がよくて空気がいい。軽井沢だとよく眠れるんですよ」と長塚さん。そうしてまだまだ俳優としての歩みは続きます。
「演技なんてのは評価のしようもなく、基準も曖昧で。‟これからは自分のなかの新しい軸で”と言ったところで、自分がいいと思えばいい、というところもあります。結局はできることしかできません。あとはとにかくやる、行動することが大事で。何かしないと、運もついてこないですからね」
PROFILE:長塚京三(ながつか・きょうぞう)
1945年生まれ、東京都出身。1974年、パリ大学ソルボンヌ在学中にフランス映画『パリの中国人』でデビュー。1992年『ザ・中学教師』『ひき逃げファミリー』で第47回毎日映画コンクール男優主演賞を、1997年『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』で第21回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、2002年『笑う蛙』で第24回ヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞した。主な出演作にドラマ「金曜日の妻たちへ」シリーズ(84,85)、「ナースのお仕事」シリーズ(96,97,00)、大河ドラマ「篤姫」(08)、映画『恋と花火と観覧車』(97)、『長い長い殺人』(08)、『ぼくたちの家族』(13)、『UMAMI』(22)、『お終活再春!人生ラプソディ』(24)などがある。
映画『敵』
●監督・脚本:吉田大八
●出演:長塚京三 瀧内公美 河合優実 黒沢あすか 中島歩 カトウシンスケ 高畑遊 二瓶鮫一 高橋洋 唯野未歩子 戸田昌宏 松永大輔 松尾諭 松尾貴史
●配給:ハピネットファントム・スタジオ/ギークピクチュアズ
●1月17日(金)テアトル新宿ほか全国公開
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA
撮影/本多晃子 取材・文/浅見祥子
この記事を書いた人
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