【50代のこよみ養生 Vol.10】冬に悪化しやすい更年期症状。その原因と養生法をチェックしよう
お正月が明けて「小寒」の節気となり、一年で最も寒い「寒」の季節となりました。
この時期はホルモンの不調症状が現れやすく、更年期症状が見られることも多くなります。今回は東洋医学で見た更年期症状の原因と養生法について、タイプ別にご紹介していきます。
加齢にともなう精気の減少によって更年期症状が起こる
今日は二十四節気の「小寒」の4日目。寒さが厳しさを増すのにともなって、眠れない、顔や手足がむくむ、めまいや耳鳴りが起こる……などの不調が気になり始めていませんか? これらはいずれも更年期に起こりやすい不調で、特に冬はこうした症状が現れやすいのです。
東洋医学では、冬は「腎」の季節とされています。腎とは“生命力のもと”である「精気」を貯蔵する場所で、女性ホルモンの分泌にも深く関わっている器官。冬はこの腎の働きが活発になるのですが、負担もかかるため、腎に関わる不調が現れやすく更年期症状も起こりやすくなります。
ではなぜ更年期症状が引き起こされるのかというと、その原因は加齢にともなう腎の精気の減少にあります。精気からは体を温める熱エネルギーの「陽気」と体に潤いを与える血液や体液となる「陰気(陰液)」が生まれているのですが、加齢によって精気が減少するために、陽気と陰気のどちらか(もしくは両方)の不足による更年期症状が現れやすくなるのです。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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