【50代のこよみ養生 Vol.10】冬に悪化しやすい更年期症状。その原因と養生法をチェックしよう
「陰気」不足による更年期症状の原因と養生法
東洋医学では、更年期症状は大きく「陰気不足タイプ」と「陽気不足タイプ」の2つに分けることができます。このうち、次のような不調が多く当てはまる場合は、陰気不足による更年期症状である可能性が高いといえます。
□頭のふらつき
□めまい
□耳鳴り・聴力低下
□もの忘れ
□頭部や顔面の熱感・発汗
□ほてり
□腰やひざがだるい
□陰部の乾燥
□皮膚の乾燥やかゆみ
□不眠
□動悸・不安感
女性は月経による出血があるため陰気が不足しやすいのですが、更年期になるとその陰気の不足がさらに強くなって、このような症状が見られるようになります。原因は加齢のほかに、夜ふかし、過労、ストレス、セックスのしすぎなども。これらはいずれも陰気を消耗する要因となります。陰気が不足すると乾燥症状が見られるほか、体に熱感が生じてほてりや発汗などが目立つようにもなります。
陰気不足タイプの人は、まずは23時までに就寝することを習慣づけるようにしましょう。23〜3時は1日のうちで陰気が最も強くなる時間帯なので、この時間帯にいかに熟睡できるかが陰気を蓄えるカギなのです。また「50代のこよみ養生Vol.1」でご紹介している、陰気を補う食材をよくとることもおすすめです。
復溜(ふくりゅう)のツボ押しもおすすめです。復溜は内くるぶしの中心から指3本分上、アキレス腱のきわにあるツボで、水分代謝を整えてほてりや熱感を鎮めることが期待できます。指先でやさしく数回押してください。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
関連記事
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
PR
-
PR
-
PR