【50代のこよみ養生 Vol.10】冬に悪化しやすい更年期症状。その原因と養生法をチェックしよう
「陽気」不足による更年期症状の原因と養生法
陽気はエネルギーなので加齢とともに減少していくものですが、加えて日頃から偏った食生活でエネルギーが不足していたり、冷たい飲食物をとりすぎていたり、寒冷な生活環境で暮らしていたりすると、陽気が不足しやすくなります。次のような不調が多く当てはまる場合は、陽気不足による更年期症状の可能性が高いでしょう。
□疲労感が強い
□顔色が暗い
□足腰が冷えて痛む
□顔や手足がむくむ
□頻尿
□夜にトイレでよく目が覚める
□よく下痢をする
□消化不良になりやすい
体内の熱が不足しているために水分代謝も停滞して、余分な水分が体内にたまりがちな状態です。過労、ストレス、セックスのしすぎなども陽気の不足につながります。
陽気不足タイプの人は、まず体を冷やす飲食物を極力避けるようにしましょう。必ず常温以上のものを口にするようにして、刺し身などの生もの、生野菜、生のフルーツなどは体を冷やすのでできるだけ控えて。甘いものも体を冷やすので、ほどほどを心がけてください。「50代のこよみ養生Vol.1」でご紹介している、陽気を補う食材をよくとることもおすすめです。
関元(かんげん)のツボ押しも効果的です。おへそから指4本分下にあるツボで、元気が集まる場所。ここを心地よく感じる程度の圧で押すと、陽気を補う助けとなります。お灸やカイロなどで温めるのもおすすめです。
タイプに応じた養生法を取り入れて、更年期症状のセルフケアを実践してみてください。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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