海まで10分の町にある、大人が楽しめるスイーツ&コーヒー店3選
~湘南通信~
グルテンフリーのイメージを裏切られる、とびきり美味ケーキ
「YOKO BAKES」
次にご紹介するのは、イギリス菓子・米粉スイーツの「YOKO BAKES」。あ、「グルテンフリー=体には良さそうだけど、味や食感は……」って思いました? 店主のスパニアリー容子さんが作るのは、そんな先入観を軽やかにくつがえすケーキなんです。看板商品は、生地に米粉の1.6倍ものニンジンを入れたキャロットケーキ。その他チーズケーキやブラウニー、季節によってはリンゴのタルトやイギリスの伝統菓子ミンスパイなども登場します。
カトラリーから照明、お店の扉に至るまで、全てイギリス滞在11年の容子さんが選び抜いたもの。まるで、ヨーロッパの小さな町にいるかのようです。「自分が好きなものに囲まれていたい、というのはもちろんなんですが、テーマパークとまではいわないけれど、忙しい中、時間を作って来てくれるお客さんに、ちょっとした非日常を感じて欲しいんです。ここに来ることがギフト、でありたいんです」
特に目を惹かれるのが、英コールドン社製のティーポット「ブラウンベティ」。その歴史は17世紀に始まり、19世紀になってヴィクトリア女王がこれを使ったティータイムを愛したことから、イギリス中に知られるようになった、伝統的なポットです。「お店をオープンした2021年当時はまだ日本で扱っているところが少なくて、日本中のショップから数点ずつかき集めてもらいました(笑)」
子供の頃からの趣味であるお菓子作りを仕事にすべくベーカリーでの修行中、自身の小麦アレルギーが発覚。それをきっかけに、米粉スイーツ作りの道へ進んだ容子さん。「グルテンフリーというと、まだまだ味は二の次というイメージがあるかと思います。特にケーキは、食事と違って、なくても困らないもの。だからこそ、とびきりおいしいものを作りたい。お客さんに『ここのケーキは、お菓子というより薬。エネルギーが出る』と言われると本当に嬉しいです」
YOKO BAKES
神奈川県藤沢市片瀬4-10-20
TEL:なし 営11:00〜16:00 日曜〜水曜休み キャッシュレス決済のみ
https://yokobakes.stores.jp
Instagram: @yokobakes.jp
※1月23日(木)から約1か月間の休業。営業再開については、HPやインスタグラムで確認を。
この記事を書いた人
ライター髙橋千恵子
東京生まれ、東京育ち。子どもの頃、夏休みの度に過ごした湘南へ2018年に引っ越し。軽いお試し移住のつもりが、湘南の魅力にハマって早6年。海や山が近く、人も時間もゆったりとした環境で、ネコと暮らしています。ライターとしての専門は美容。
Instagram:@c_shonan1019