【50代のこよみ養生 Vol.12】花粉をブロックする「衛気(えき)」を増やす生活習慣とは?
花粉の侵入をブロックする「衛気(えき)」のさまざまな働き
東洋医学では、花粉やウイルスなどの有害物質が体内に侵入するのを防ぐ体表面のバリア機能を「衛気(えき)」と呼びます。これは、体の生命エネルギーである「気(き)」の一種で、皮膚や粘膜などの体表面を速いスピードで流れている活動性の高い気のこと。その働きは次のようなものになります。
◉衛気の働き
①体表面を保護して有害物質の侵入をブロックする
②内臓、筋肉、皮膚などを温める
③汗腺の開閉をコントロールして発汗を調節し、体温を一定に保つ
④皮膚を潤し、キメを細かくし、ハリを与える
衛気が充実している人は、花粉症などのアレルギーを発症しにくいほか、かぜをひきにくい、鼻やのどの粘膜を傷めにくい、冷えにくい、肌にツヤとハリがあるなどの傾向があります。反対に衛気が不足している人は、花粉症などのアレルギーを発症しやすいほか、かぜをひきやすい、汗をダラダラかく、鼻水が出やすい、のどが痛くなりやすい、冷えると体調を崩しやすい、肌にツヤがなくキメが粗いなどの傾向が見られます。
つまり、衛気を充実させることは免疫機能を整えて花粉症予防やかぜ予防につながるだけでなく、冷え予防や美肌にも役立つというわけです。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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