【50代のこよみ養生 Vol.13】節分の豆に期待できる不調改善効果10
立春の日はアスリートのように1年間の健康管理を考えてみる
節分の翌日、2月3日からは「立春」。いよいよ春の節気のはじまりです。立春の日は二十四節気を一巡して最初の節気に戻る日でもあり、旧暦(太陰太陽暦)のお正月でもあります。そこで、春夏秋冬のスタートであり新年のスタートでもあるこの日に、1年を通した体の変化について考えてみませんか?
二十四節気は、太陽が1年かけて地球を1周する通り道を24等分して決められたこよみ。そのスタートが立春で、次のように四季が区切られています。
◉春(2025年2月3日~5月4日)
・立春→雨水→啓蟄→春分→清明→穀雨と節気が進む
・五臓の肝(かん)の働きがさかんになる
・エネルギーを上向きに発散する季節
・植物に例えると「芽が出る」
・養生のポイントは「のびのび過ごす」
・ダイエットやデトックスに最適な季節
◉夏(5月5日~8月6日)
・立夏→小満→芒種→夏至→小暑→大暑と節気が進む
・五臓の心(しん)の働きがさかんになる
・エネルギーを燃焼する季節
・植物に例えると「花が咲く」
・養生のポイントは「活動的に過ごす」
・冬の冷えを改善するには夏に冷たいものを食べすぎないことが重要
◉秋(8月7日~11月6日)
・立秋→処暑→白露→秋分→寒露→霜降と節気が進む
・五臓の肺の働きがさかんになる
・エネルギーを内向きに収れんさせる季節
・植物に例えると「実がみのる」
・養生のポイントは「おだやかに過ごす」
・皮膚や粘膜のケアに力を入れる季節
◉冬(11月7日~2026年2月3日)
・立冬→小雪→大雪→冬至→小寒→大寒と節気が進む
・五臓の腎(じん)の働きがさかんになる
・生命力を蓄える季節
・植物に例えると「根に栄養を蓄える」
・養生のポイントは「心身を休ませて英気を養う」
・冬にしっかり体力を蓄えることが1年間の健康の土台に
植物の営みが季節ごとに変わっていくように、私たち人間の体も春夏秋冬で活動が変化し、ふさわしい過ごし方や養生法も変わっていきます。シーズン中はエネルギッシュに過ごし、オフシーズンは体を休ませるアスリートのように、この機会に1年間の体の変化を長期的な視点でとらえて、季節ごとの健康管理を計画的に考えてみるのもいいですね。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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