【50代のこよみ養生 Vol.18】不安定な春のメンタルには「花茶」のブレンド薬膳茶
今日から二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。
冬ごもりの虫がもぞもぞとうごめき出すこの季節は、私たちの心もなんだかそわそわして落ち着かない、うごめくような感じがするかもしれません。
そんな不安定な春の心は、「花茶」でひと息ついて落ち着かせませんか?
虫がうごめく啓蟄(けいちつ)は、人間の心もうごめく季節
今日から3月19日までは、二十四節気の「啓蟄」です。啓は「開く」、蟄は「土の中で冬ごもりしている虫」という意味で、地中の虫が冬眠から目覚め、戸を開くように地上にはい出してくる季節を表しています。
真っ暗な地下にいる虫がなぜうごめき出すかというと、日が伸びて陽気が強くなり、土が暖かくなってきたため。陽気が強くなってくるとまずは地面が温まり、その次に空気が温まっていきます。アリなどの虫が巣穴から出てくるのを見かけたら、それは大地が温まってきた証拠。じきに気温も暖かくなるきざしです。
立春(2月3日)から立夏(5月5日)前までの春の節気(立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨)は、1年のうちでも特に南中高度(太陽が真南にきたときの高さ)がどんどん高くなっていく季節ですが、なかでも啓蟄と春分は最も勢いよく日が高くなっていく時期。それだけ陽気が目まぐるしく強くなっていくわけですが、一方でしぶとく居残る陰気(=寒さ・暗さ)とせめぎ合う季節でもあるため、寒暖差が激しくなります。汗をかいたと思えば急に冷えたりと体温調節が難しく、自律神経に負担がかかりやすいときだとも言えるでしょう。
虫たちがうごめくこの季節、こうした気候の影響で私たちの心もなにかがうごめくように。なんとなく落ち着かない、イライラする、急に頭に血が上る、不安になる、妙に落ち込む……こうした気分の乱高下は春のしわざです。そんなときは薬膳茶でティータイムを。ひと息ついてリラックスしましょう。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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