【50代のこよみ養生 Vol.18】不安定な春のメンタルには「花茶」のブレンド薬膳茶
春らしい香り豊かな「花茶」で心を落ち着かせて
この季節におすすめの薬膳茶は花茶(花のお茶)です。春は気(き=エネルギー)のめぐりが滞りやすく、その影響でイライラしたり怒りっぽくなったりしやすいのですが、花茶の香りは気のめぐりをよくし、さらに薬膳的な効能として五臓の肝(かん)の働きを助けて、イライラや怒りっぽさをやわらげます(肝については「50代のこよみ養生 Vol.14」で詳しく触れています)。
心がうごめくときは、そのときの気分や気になる不調に合わせて花茶を選んでみてください。もしくは、香りの好みでお茶を選んでみるのもいいですよ。
◉バラ茶
玫瑰花(マイカイカ)茶とも呼ばれる、バラのつぼみを乾燥させたお茶。気のめぐりをよくすることで、イライラや緊張感、不安感などをやわらげます。血行をよくする性質もあるので、顔色が悪いときやくまが気になるとき、肩こりや腰痛、はれものなどが気になるときなどにもおすすめです。
◉菊花茶
菊の花を乾燥させたお茶。肝にたまった余分な熱を冷ますほか、解毒作用もあります。精神が興奮しやすいときや怒りっぽいときなどに、興奮を静めてくれます。ほてり、めまい、頭痛、吹き出物などが気になるときにも。
◉ジャスミン茶
緑茶などの茶葉にジャスミンの花の香りを吸着させたお茶。ジャスミンの香りは気をめぐらせる作用が高く、ストレスをやわらげてくれます。憂鬱な気分のときや思い悩んでいるとき、ため息が止まらないときなどのほか、げっぷやしゃっくりが止まらないとき、膨満感が気になるときにも。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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