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大人のおしゃれ手帖 7月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2025年7月号

2025年6月6日(金)発売
特別価格:1570円(税込)
表紙の人:中谷美紀さん

2025年7月号

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大人のおしゃれ手帖
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手ぬぐいで人気の京都の老舗「永楽屋 細辻伊兵衛商店」はまるで宇宙! 伝統柄もレトロモダンもアートでもある手ぬぐいの魅力とは? 「関西コレ、ええやん♡ vol.2」

ふなつあさこ

世界的にも超貴重! バレエ・リュスとバレエ・スエドワの資料を集めた「バレエルーム」

京都・永楽屋「ふなつさん、せっかくやから見てってくださいよ」と伊兵衛さんにご案内いただいたのは、本社5階にあるバレエルーム(通常は要予約。見学料は無料)。そこには、先ほどご紹介した芸術家たちの原画や、バレエ・リュスとバレエ・スエドワのパンフレットのほか、資料を元にした再現衣装が! 「これ一応、僕のサイズで作ってます」と伊兵衛さん。お召しになるときは、絶対に呼んでください。

京都・永楽屋展示品の中から「これ可愛いでしょ。ファッション誌の走りとも言われてるらしいんですよ」と取り出して見せてくださっているのは、アール・デコを代表するイラストレーター、ジョルジュ・バルビエが挿絵、装丁などを手がけた豆本。1917年から1921年までに販売されていた年暦で、印刷物としての仕様も超豪華。今では再現不可能なレベルです。カラフルなイラストはポショワールという手彩色版画で印刷され、当時のファッショニスタたちが着こなしの参考にもしていたのだとか。

京都・永楽屋バレエ・リュスとバレエ・スエドワの魅力に惚れ込んだ伊兵衛さんは、新ブランド《Diaghilev & Maré》とともに「一般社団法人 日本バレエ・リュス&バレエ・スエドワ協会」も立ち上げ、その資料の保存や周知活動も開始。世界的にもとても貴重なコレクションは、予約してでも一見の価値ありです。

京都・永楽屋壁一面に、公演パンフレットの表紙のアートワークが。バイタリティとパッションに溢れる伊兵衛さんがこうしてコレクションを公開してくれて、バレエ・リュスを創設したディアギレフさんとバレエ・スエドワの創設者・マレさんもきっと喜んではるはず!

◆ 一般社団法人 日本バレエ・リュス&バレエ・スエドワ協会 についてはこちらから!

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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Instagram:@asa_ship

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