鈴木亮平さんの「いざいざ奈良!」に誘われて 古代飛鳥の歴史ミステリーをたどる大人の春旅へ
まち全体がまるで巨大遺跡。知的好奇心をかきたてられる飛鳥へ
俳優の鈴木亮平さんが出演するJR東海のCM「いざいざ奈良」に誘われて、古代日本の中心地・飛鳥へ行ってきました。奈良といえば神社仏閣など市内だけでもみどころが満載ですが、明日香村を中心とした地域には古墳や石造物が数多く残されていて、歴史のロマンが感じられる場所。知的好奇心を刺激される遺跡めぐりへといざ出発!
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まずは、国内最大規模の石舞台古墳へ
30数個の巨石が積まれた横穴式石室がむき出しになった日本最大級の古墳。
明日香村を中心とした地域には、飛鳥時代に建てられた古墳が数多く残されています。今回の旅で最初に訪れたのは、日本最大級の石舞台古墳。墳丘の盛土が残っておらず、巨大な横穴式石室が露呈しているという独特な形状の日本最大級の古墳です。天井石の上面が広く平らで、まるで舞台のように見えるその形状から「石舞台古墳」と呼ばれているそう。誰が葬られていたのかは明らかになっていないそうですが、有力なのは蘇我馬子。天皇に逆らった見せしめとして墓が壊されたものの、巨大な石を破壊することができずに現在の姿で残っているといわれているそう。
巨大な石室の中にも入れる!
内部からの光景は圧巻
中に入ると、絶妙なバランスで巨石が積み上げられているのが体感できる。
総量推定2300トンといわれる巨石が積み上げられた石室の内部へ。内部は広々としており、お墓の役割を果たしていただけあり夏でもひんやり涼しいそう。内側から見上げると上に向かって傾斜しながら絶妙なバランスで巨石が積み上げられているのが分かります。石を切り出すだけでも大変な技術のうえに、これだけの巨石を人力で積み上げたなんて!と古代人の発想力と技術力に驚かされます。
プロガイドのナビゲートも。
歴史がより身近に感じられる体験に
遺跡を案内してくれた飛鳥地域プロガイドの岩井雅子さん。
古墳の近くには蘇我馬子が葬られていたという石棺のレプリカもありますが、発掘された時は石棺も粉々に破壊されており破片しか残されていなかったのだそう。今回は明日香村の認定を受けたプロガイドさんが解説しながら案内してくれたので、古代遺跡や飛鳥の歴史をより身近に感じることができました。遺跡や石造物を効率よく回りたいならプロガイド同行のツアーに参加してみるのもおすすめです。
石舞台古墳
【住所】奈良県高市郡明日香村島庄133番地
【アクセス】バス停「石舞台」で下車して徒歩約3分
【料金】一般 300(250)円、高校生~小学生100(50)円 ※()は団体料金(30名以上)
【営業時間】9:00~17:00(受付16:45まで) 年中無休
お昼は古代米と明日香野菜がいただける
農村レストランでヘルシーランチ
古代米御前¥1,500(3月〜12月に提供しています)
圧巻の石舞台古墳を見学しつつ広大な公園を歩いていたらあっという間にお昼。ランチは石舞台古墳から歩いてすぐ、飛鳥歴史公園内の施設「明日香の夢市」の2階にある農村レストラン「夢市茶屋」へ。こちらでは明日香村の契約農家が栽培した貴重な古代米がいただけます。ミネラルやビタミンが豊富で栄養価が高く食感はもっちり。クセがなくほんのりやさしい甘みが広がります。人気の「古代米御前」は古代米とともに、呉豆腐(吉野葛と豆乳で作る豆腐)や旬の野菜料理を味わうことができ大満足。1階のショップでは古代米や明日香村の特産品を使った食品やお菓子を取り揃えているのでお土産にぴったり。
農村レストラン夢市茶屋
【住所】奈良県高市郡明日香村島庄154-3 2F
【TEL】0744-54-9450
【時間】9:00〜16:00(土・日・祝日は17:00まで)
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この記事を書いた人
エディター・ライター吾妻枝里子
出版社勤務を経て独立。女性誌やウェブメディアを中心に、ファッション、旅、ライフスタイルなどの記事を手掛ける。ダンス、ボディボード、SUPなどアラフィフから新しい趣味に挑戦中。2匹の保護猫と海辺の街に暮らす。
Instagram:@eriko_azuma