【泉ピン子さん】インタビュー
「物欲がなくなったら、人生はおしまい!」
「元祖バッシングの女王」と呼ばれ、多くのピンチをチャンスに変えてきた泉ピン子さん。
著書でも明かされているそのパワーの源は、いまも尽きない「物欲」にもあるようです。
物欲がなくなったら人生はおしまい!
「終活」の一環として、まず所持品を手放し、身軽になろうとする人は多いもの。
泉ピン子さんも70代を迎えた頃に「終活しよう!」と思い立ち、クローゼットの整理を始めたことがあったそう。
「山ほどあったブランドバッグも、ほとんど人に譲りました。バーキンもケリーも、今残っているのは2、3個くらい。出かけるときはリュックと杖代わりのキャリーバッグしか持ちません。だけどやっぱり、使わなくても思い出のあるものは、手元に置いておこうと思って」。
これまでバッシングや借金など多くのピンチに見舞われてきた経験から、一般的な「終活」よりも、ピンチをはね除ける「ピン活」の良さを伝えた方がいい。そう考えたピン子さんが、生い立ちから現在の熱海での生活まで、「ピン活人生」を振り返ってまとめたのが本書。
本では自宅キッチンや手料理、愛用の食材も公開しています。
「私、料理うまいのよ。今ハマっているのが豚バラにおろし生姜をのせて、しょうゆに漬けて片栗粉をふって、多めのオリーブ油でカリカリになるまで焼いたもの。これがおいしいのよ!」。
インタビュー中も本誌の料理ページを見ながら、「この春巻き美味しそう。今度作ってみようかな」とピン子さん。和洋中問わず、新しいレシピに挑戦することも多いそう。
「この前、初めてビーフシチューを作ったんです。角切りの牛肉と玉ねぎを炒めて、マッシュルームを入れて6時間ぐらい煮込んでから、ひと晩寝かせて。朝にまた火を入れて、ルーを加えて弱火で2時間ぐらい煮て。どの店のビーフシチューよりうまかったね(笑)」。
鍋や器を買うのも好きで、通販で便利な調理器具をチェックすることも。
「最近買って良かったのは、電子レンジでできる魚焼き器ね。あんまり良かったから、2台目も買っちゃった。化粧品や美容器具も、『シワが消える』なんて言われるとつい気になっちゃって。何を使ったって消えたためしなんてないのにね(笑)」。
ブランド品の多くは手放しました。ただ、今も気に入った商品を見つけると色違いで購入することもあるほど、物欲は旺盛です。
本誌の3月号の付録を見せると「まぁ、この財布ステキじゃない」と喜ぶ場面も。
「街を歩いても何ひとつ欲しいものがなくて、ただ目的地に向かうだけなんてつまらない。買いものをする意欲がなくなったら、人生おしまいよ!」
メガネは平昌冬季五輪の聖火リレーに参加した際、ソウルで購入したもの。
「日本ではなかなか見ないデザインが気に入って。メガネは100個以上は持ってるわね」。真珠のピアスとリングはオーダーメイド。
「ピアスは中学生のときに開けたの」
ブラウス¥42,900、パンツ¥42,900/4298 SHIZUKA KOMURO(シズカコムロ)
『終活やーめた。
元祖バッシングの女王の「ピンチを福に転じる」思考法』
泉ピン子
¥1,980(講談社)
18歳で漫談家としてデビュー。50代での何億もの借金、スキャンダル報道、バッシング、恩師の死……と数々の「ピンチ」に見舞われてきた泉ピン子さん。
それらをチャンスに転じる行動を「ピン活」と名付けて振り返るとともに、熱海での暮らしや愛用品も紹介。