【田中麗奈さんインタビュー】 「いまも、自分のトリセツを作るためのデータを集めている最中です」
映画『ソワレ』や『茶飲友達』の外山文治監督による短編集『東京予報―映画監督外山文治短編作品集』が公開されます。そのなかの一篇、『名前、呼んでほしい』に田中麗奈さんが出演。不倫を解消しようと心に決めた女性が、彼と最後の1日を過ごす大人のラブストーリー。ヒロインの沙穂を演じた田中さんに映画のこと、俳優業への思いを聞きました。
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【田中麗奈さんインタビュー】 「いまも、自分のトリセツを作るためのデータを集めている最中です」
曖昧な空気、時間の流れに想像を膨らませて
夕方前の曖昧な時間。ベッドの上で彼に背を向けてシーツにくるまり、目線を宙に浮かせる沙穂。家庭を持つ彼女は、同じく家庭を持つ涼太と恋人関係にあった。ある日、沙穂は「1日だけ、夫婦になる? それが終わったらもう会わない」と提案。ふたりは遠い街で、夫婦として過ごす――。
映画『名前、呼んでほしい』のオファーを受けた田中麗奈さんは、外山文治監督の『茶飲友達』を、公開当時に劇場で観ていたこともあって、「まさかお話をいただけるなんて!」と驚いたそう。
「そこから映画『ソワレ』や他の短編も拝見して、女性をキレイに撮ってくださる監督という印象がありました。今回の脚本を読ませていただいて、余白があって、言葉がなくてもふたりの間に通う時間や想い、テレパシーのように通じ合う感覚をいろいろと想像させられました。大人向けですが、その色っぽさに品がある、質感が美しい脚本だなと」
映画の冒頭、沙穂を演じる田中さんの曖昧な表情から、彼女が浮ついた恋に酔った女性でも、幸せな主婦でもなさそうで。これからどんな物語が始まるのか、強烈に惹かれます。
「あのシーン、脚本には‟スーパーの袋から出た長ネギを見ている”と書かれていて。男性とベッドにいながらその袋を見ているという時点で、きっといろいろなことを考えているんだろうなって。もしかしたら夕飯の献立のこと? 家に帰って俊敏に動けるよう、あれやってこれやってと段取りを考えてる?……とか」
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