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2025年6月号

2025年5月7日(水)発売
特別価格:1540円(税込)
表紙の人:木村佳乃さん

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【50代のこよみ養生 Vol.29】熱中症対策の「暑熱順化」は、発汗を整える薬膳をとり入れて

TSUBO

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こよみでは、今日(5月21日)から二十四節気(にじゅうしせっき)「小満(しょうまん)」です。節気名の由来は、草木が生い茂って生命力が満ちてくる頃であることから。確かに、立夏(5月5日~)から夏がはじまって早々に陽気が強くなり、エネルギーが満ちてきた感じがしますね。
この時期から意識したいのが、汗をかくトレーニングである「暑熱順化」。熱中症対策として、薬膳もプラスしながら実践しませんか?

なぜ、汗をかくトレーニング「暑熱順化」が熱中症対策になる?

近年は熱中症対策として「暑熱順化」が推奨されています。暑熱順化とは、汗をかくトレーニングをして暑さに体を慣らすこと。日本気象協会は、暑熱順化をはじめる時期を地域別に示す「暑熱順化前線」を毎年発表していますが、今年はおおよそ5月中旬~下旬頃から暑熱順化をはじめるのがいいとされています。

なぜ汗をかくトレーニングが必要なのかというと、汗腺の機能を鍛えるため。運動不足や空調の影響などで汗をかかない生活が長くなると、汗腺が衰えて汗をかきにくくなり、体温調節がうまくいかず体温が上昇しやすくなります。また、血液中の塩分が汗とともに多く漏れ出やすくなり、べとつく汗をかきやすい状態に。汗によって体内の塩分を失いやすく、脱水症状になりやすいのです。

一方、運動などによって日頃からよく汗をかいていると、汗腺が鍛えられているため汗による体温調節機能がしっかり働き、体温が高まりすぎないうちから適量の汗をかくことができます。また、塩分の少ないサラサラした汗が出るため、蒸発しやすく、体内の熱がよく発散されるほか、塩分の流出が少ないため脱水しにくいことも大きな利点です。

こうした理由から、本格的に暑くなる前に暑熱順化をするべきだと言われるようになりました。

汗腺を鍛える主な方法は、ウォーキングやジョギング、軽い運動などで汗をかくことや、毎日湯船につかって汗をかくことなど。お風呂はソルトバスにすると発汗が促されるので、さらに効果的です。2週間ほど続けると暑熱順化ができ、さらさらの汗が出るようになるので、無理のない範囲で実践して体を暑さに慣らしていきましょう。

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この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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