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大人のおしゃれ手帖 6月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年6月号

2025年5月7日(水)発売
特別価格:1540円(税込)
表紙の人:木村佳乃さん

2025年6月号

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大人のひとり暮らしは、自分を慈しむ住まいを 
生花店「PAUSE」オーナー・吉原友美さんの暮らし

思い切っての引っ越しは人生を変える分岐点に

「以前の暮らしでは移動時間が多くて、自分の暮らしが後回しだったんです」と、千葉の印西市から神奈川の葉山町へ引っ越した理由を、そう話し始めてくれた吉原友美さん。

夫婦で多肉植物を取り扱うユニットとして活動していましたが、今は「PAUSE」の名で、小田原での週2回の生花店とオンラインショップを営んでいます。

「離婚したときに持ち家がある浦安からどこかへ引っ越そう、と考えていたら、印西に暮らすカフェを営む友人が店舗の一角で花屋をやらないかと誘ってくれたんです」
 
心機一転、印西をベースに花屋以外にも、ワークショップ主催、イベント出店と、「自分の“花”の表現を確立したくて、とにかく忙しくしていました」と振り返ります。

「花の仕事は朝早いし、印西からだと車移動が長い。お弁当を作ってもゆっくり食べる時間がないから、コンビニおにぎりを運転しながら食べる、なんて日常でした」
 
一方、ご自身が生み出す“花”と、それを届けたいと願う“景色”にも変化が訪れます。

「その日の気分でお花を選ぶ、『今日花(こんにちばな)』を提案するようになりました。日々の挨拶のように、たとえ一輪でも、毎日お花があると、人生は必ず良い方向に変わると私は信じていて。もう少し、人と花との距離が近い土地で活動したくなったんですよね」。

そこから条件に合う土地を中心に引っ越し先を探しますが、まったく候補として考えていなかった葉山に引っ越しを決めた吉原さん。

「葉山に一度も行ったことがなかったのですが、内見で訪れたときに自分がふっと緩むような感覚があって。山と海があって自然が豊か、鎌倉や逗子といった人気の街のすぐそばなのに、どこかのんびりとした空気に、癒やされたのかもしれません」。とにかく葉山に引っ越そう、ここなら愛犬と一緒に楽しく暮らしながら、仕事も思い描いていたようにできるかもしれないと、希望が持てたそう。

「市場への移動距離も短くなりましたし、今は家でできる仕事がメイン。ワークショップやイベントも葉山まで来ていただける。ここに来てから生活のリズムが整ってきて、暮らしを育む時間が持てるようになりました。がんばってきた数年のご褒美のような時間を過ごせているな、と思います」

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