【Netflixファン必見】「父の日」に観たい映画3選
Netflix映画『タイガーテール -ある家族の記憶-』独占配信中
6月のイベントで忘れてはならないのが、「父の日」です。母の日に比べてプレゼントが控えめだったり、忘れられていたりと、最近ではその“格差”が話題になることも。そこで今回の映画コラムでは、父親にスポットを当てたNetflixのオリジナル映画を探してみました。新米パパから、初老になり人生を振り返る父親まで、さまざまな段階にいる愛すべき父親の姿を描いた3作品です。
目次
初恋、壊れた家族、故郷への思いをノスタルジックに描く
『タイガーテール -ある家族の記憶-』
Netflix映画『タイガーテール -ある家族の記憶-』独占配信中
台湾の片田舎、畑の中を懸命に走る少年の姿から始まる本作。父と死別したビンルイは、母が仕事を見つけるまでの間、祖父母の家に預けられていました。そこで彼は、裕福な家庭の少女ユアンと出会い、楽しい時間を過ごします。母と暮らすようになったビンルイは貧しいながらも工場で働き、頼もしい青年へと成長。ユアンとも再会し、デートを重ねますが……。
Netflix映画『タイガーテール -ある家族の記憶-』独占配信中
老いた母に苦労をさせたくないという思いから、ビンルイはチャンスを求めてアメリカに渡ります。ユアンには何も告げずに……。
愛のない見合い結婚、単調な仕事、苦労の日々はビンルイをすっかり変えてしまいました。娘のアンジェラの気持ちを察することもできず、会っても何を話してよいかわからずに困惑しているだけの孤独で寡黙な父親に。そんなとき、彼はFacebookでユアンを探し出します。
Netflix映画『タイガーテール -ある家族の記憶-』独占配信中
両親を恋しがっていた少年期、貧しいながらも夢を抱いていた青年期、娘を前に黙りこくっている現在を織り交ぜながら、ひとりの男の半生をしみじみと描き出します。作品タイトルの「タイガーテール」とは何か最後のほうでわかりますが、原点に戻り自分を見つめ直すことで、娘との関係はまだやりなおせるかもしれない、そんな希望を抱かせる佳作です。
『タイガーテール -ある家族の記憶-』
2020年製作
Netflixで独占配信中
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。