【高野山への旅/前編】 “パワースポット”なんて言葉じゃ軽すぎる! 導きの神おわす「丹生都比売神社」から始まる聖地巡りと話題の駅舎ホテルを体験!
レトロな駅舎に泊まる非日常「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道」
今回の旅をさかのぼること1週間前。東京出張の際に、仲良くしていただいている和歌山県観光連盟のお姉さんを訪ねていた私。最近の和歌山情報をあれこれ伺っていたところ「こんな面白いホテルができたんやて」と教えていただいたのが、南海電鉄の高野下の駅舎をそのままリノベーションしたというホテル。
その後まさか高野山に誘われるなんて思ってもなかったのですが、予約サイトを覗いてみたら……空いてる! 即予約! ホテルは完全に無人で運営されるシステムなので、事前にオンラインでチェックインする必要があります。
高野山を電車で訪れるには、なんば駅から南海電鉄の特急「こうや」で極楽橋駅まで行き、南海高野山ケーブルカーに乗り換えるのが便利ですが、こちらに泊まるなら橋本駅で乗り換えが必要。改札から部屋までは徒歩10歩から20歩。
知らなければ気づかなさそうなドアがホテルの入り口。さりげなく、鉄道のヘッドマークのようなプレートに部屋名が。
私たちが泊まったのは、駅係員の宿直室を改装したというダブルベッド2台の4人部屋「高野」。当時のままの柱や扉など新旧を織り込んだ空間に、鉄道の座席や網棚、電話、銘板などが設置されていて大興奮。
南海電鉄の駅長さんの制服も置いてあって、もう全員ワーワー大騒ぎしながら撮影タイム。ドアも開けっぱなしなのに気づきませんでした!
もうひとつのお部屋「天空」も見学させていただきました。乗務員の待機スペースを改装したダブルベッド1台の2人部屋で、窓からは駅にすべり込んでくる電車の往来がよく見えます。
ちなみにタオルやアメニティ類(耳栓も!)は一式揃っていますが、パジャマはありません。
部屋にはおむすびが用意されていた(予約プランによります)ので、朝ごはんにいただきました。ちょっとしたおかず付き。
なお、夕飯は付いていない+近隣にコンビニなどのお店はないので、ご注意を。
隣駅の九度山にも、駅舎を利用したお店があるというので立ち寄ってみました。なんとも可愛らし、おむすびスタンド「くど」。
お店の方が「おむすびのお米は毎日、奥の“おくどさん”(=かまど)で炊いているんです」と教えてくださったので覗いてみると、本格的なおくどさんが。
駅舎のなかのかまどでお米を炊いて、おむすびを売っている駅は日本でここだけなんじゃないでしょうか。
お米がなくなり次第、営業終了。訪れたタイミングで残っていたおむすびは2つだけ! 危ないところでした。
時間切れで回りきれませんでしたが、九度山は戦国武将の中でも圧倒的な人気を誇る真田幸村(さなだゆきむら)が関ヶ原の合戦後、雌伏のときを過ごした地。戦国時代好きの歴女の皆さまはぜひ、ゆかりの地を巡ってください。
ちなみに、有楽町・交通会館の和歌山県の首都圏アンテナショップ「わかやま紀州館」には和歌山の特産品が取り揃えられているほか(私はいつもここでお気に入りの梅干しを買っています)、併設されている「和歌山県東京観光センター」は、各エリアのパンフレットも充実。旅の相談にものってもらえます。
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